Teslaの家庭用充電池「Powerwall」、2020年春から日本の住宅でも利用可能に

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  • author 岡本玄介
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Teslaの家庭用充電池「Powerwall」、2020年春から日本の住宅でも利用可能に
Image: TESLA

災害時でも停電に気付かぬまま電力供給。

電気自動車メーカーTeslaは、自動車用の電池だけでなく太陽光発電した電力を蓄える、13.5 kWhの充電式リチウムイオンバッテリー「Powerwall」も作っており、それが2020春から、日本の一般家庭でも利用ができるようになります。

REUTERSいわく、実は2016年から日本で注文を受け付けていたものの、太陽光発電開発を促進するための最低電力価格を保証していた固定価格買取制度があったため、設置開始が遅れていたのだそうです。ですがその制度は今年後半に期限切れになるので、そのタイミングに合わせて販売が始めるとのことです。

価格は99万円

公式サイトでは、「Powerwall」1台の値段が82万5000円で、グリッド接続を管理するバックアップ・ゲートウェイ・システムが16万5000円。それらを合わせて99万円とあります。申し込みはサイトから行ない、設置はTesla認定施工業者にやってもらうのですが、分電盤とご家庭の電力使用量に応じて設置費用が変動するようです。

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Image: TESLA

停電時にも継続的に電力を供給

「Powerwall」は停電を検知すると瞬時にグリッドとの接続を切り、数分の1秒で自動的にご家庭への電力供給を復旧します。なので停電に気付くことはなく、すべての家電が中断することなく7日以上利用できるという優れモノ。

もし太陽光発電システムがあれば、そのまま電力を自給自足し続けることもできちゃいます。

日本でどこまで普及するか?

TESLARATIによりますと、Tesla Motors Japanの浅倉眞司氏は、「自然災害が家庭に電力を供給できなくなったときのために、住民がTeslaのバッテリーパックをバックアップとして使用する」と予想しているとあります。

確かに、最近巨大台風を経験した日本人は、家庭でも企業でも公共施設でも、これの必要性をすんなり理解できることと思います。それに化石燃料に乏しい日本では、火力や原子力に頼りがちなのもご存知の通り。まず家庭用充電池ありきで、太陽光発電が更に普及するということも大いにありそうです。

屋内外どちらでも設置でき、専用アプリで管理や監視をすることも可能。災害に強い家を作るなら、特に必需品ではないでしょうか?

Source: REUTERS via TESLARATI, TESLA