外装もきになるき!
クルマのパーツっていうと金属が一般的だけど、いかんせん重い。重いってことは燃費が悪い。道路にもダメージがいく。
だから環境省はいいました。金属がダメなら木で作っちゃえばいいじゃない、って。

2016年から進められてきたナノ・セルロース・ビークル・プロジェクト、その現時点での成果となるのがこのクルマです。素材となるセルロースナノファイバーは、木の繊維をナノレベルまで丁寧にほぐしたもので、紙の原材料となっているパルプをさらに1/1000になるまで細かくしたものなんだって。
それを型でぎゅーっと押し付けて、形を整えたパーツを使っているということですね。

このセルロースナノファイバーが軽いのに硬いってことで、じゃあコイツでクルマの各パーツを作って軽くしちゃえばいいじゃないというのが本プロジェクトの趣旨のようです。

とはいうてもさ。木でしょ。セルロースナノファイバーは今までにもクルマの内装パーツとか、プラスチックの代替え品として使われてきたけど、エンジンや排気系に近い熱のある場所では使えないでしょ。と思ってた。

まったくもって勉強不足でございました。このインテークマニホールド、セルロースナノファイバー製なんですって。エンジンルームの中でも使えるのか...。

ガッチガチじゃないといけないフロアパネルもセルロースナノファイバー。

ボンネットやバンパーも、そう。
各パーツの素材をセルロースナノファイバーにすることで車両の重量を10%削減するのが今回の目的。東京モーターショー2019で展示されているクルマは最終試作車となります。
結果として、どれだけCO2が削減できるのかなどはこれからの調査によるとのこと。環境省としては2020年から2040年にかけて素材を入れ替えていき、将来的には他産業のパーツでもセルロースナノファイバーを流行らせたいみたいですよ。
Source: 東京モーターショー