デジカメ最大の特徴を隠したカメラ。
富士フイルムのAPS-Cミラーレスカメラ「X-Pro3」が正式に発表されました。まさかの隠し液晶でカメラファンに衝撃を与えたX-Pro3ですがその詳細が明らかに。
X-Pro3
ブラック:11月28日発売、店頭予想価格21万4500円前後
DRブラック:12月中旬発売、店頭予想価格23万9500円前後
DRシルバー:12月中旬発売、店頭予想価格23万9500円前後



外観は軽くて頑丈、耐食性も高いチタンを採用しているところがX-Pro2との大きな違いです。通常のブラックモデルのほか、擦り傷に強い「デュラテクト加工」が施されたDRブラックとDRシルバーが少し遅れて発売。デュラテクト加工モデルは価格も少し高くなるようです。
X-T3と同じく2610万画素「X-Trans CMOS 4」センサーと画像処理エンジン「X-Processor 4」を搭載。ファインダーは369万ドットでX-Pro2から順当に進化。インターフェースもType-Cを搭載するなど最新のミラーレスカメラたる要素は揃えていますね。ただ、背面はめちゃめちゃクセのありそうな仕様になっているんですけど。
隠し液晶と小窓液晶

液晶を隠す(手動で開かないと液晶モニターが見えない)ことで、被写体をファインダーで狙って撮るという写真の本来の楽しさに立ち返る、とX-Summit Tokyoで語っていた富士フイルム。その「隠し液晶」の詳細もわかりました。
まず、液晶モニターを閉じた場合。背面に小窓のような1.28インチのカラーメモリ液晶があり、電源OFF状態でも情報が確認できます。フィルムシミュレーションを懐かしいフィルムのパッケージデザインで表示するモード、F値やシャッター速度を表示するモードの2種類を選択できるようです。
液晶モニターは手前にチルトして開くことができ、90度と180度の位置で止まるようになっています。開いた状態でファインダーを覗くのは現実的じゃなさそうですが、90度の位置は胸や腰の位置でカメラを構えたときのファインダーとして使えそう。左右にはチルトできないので、X-T3のように縦位置ローアングルには対応できません。
モニターはX-Pro2と同じ162万ドットですが、X-Pro3で新たにタッチパネルを採用しました。隠したわりにここはしっかりスタンダード要素を取り入れてます。あるに越したことはないですもんね? ただその代わり、十字キーがなくなってシンプルな背面になっています。
初めて姿を見たときは、液晶モニターもボタンも引き算されて、本質を追求するカメラになっていくんだなぁと思ってました。でも小窓液晶やタッチパネルの要素が増えてますし、光学ファインダーとEVFが使えるあたり、よくよく考えるとX-Proシリーズって過剰ギミックが魅力でもあります。ワクワク要素も取り入れながら、昔ながらのカメラのかっこよさとハッとする撮影の楽しさを再提案してくる感じ、やっぱりトガりまくりですね。
Source: 富士フイルム, The Verge, thedigitaltracker, デジカメWatch