動きやすくなった! NASAの次世代「xEMUスーツ」は月面で座れます

  • author Alyse Stanley - Gizmodo US
  • [原文]
  • 岡本玄介
動きやすくなった! NASAの次世代「xEMUスーツ」は月面で座れます
Image: NASA

より動きやすく快適に。

NASAから宇宙服の新シリーズが登場しました。ですが、次の月に向かう宇宙飛行士たちは、月の上を飛び跳ねているとき、見た目的にニール・アームストロング宇宙飛行士たちとあんまり違って見えないんじゃないかと思われます。とはいえ、彼らは「人間にとっての小さな一歩」をとても快適に踏み締めることが出来るようになります。

全身3Dスキャンで特注

その理由は、NASAのアルテミス計画に採用されるたくさんの改善点の内のひとつとして、全身3Dスキャンで個々に合わせて特注される次世代宇宙服が、象徴的なアポロ11号のデザインに採用されたからです。

現在も開発が続けられている探査船外活動ユニット「xEMU」は、すでに水中で何度か試験が行なわれており、軌道上での試験は2023年に開始される見込みとなっています。

柔軟性向上、脱着も楽に

NASAがブログに書いた内容によりますと、各宇宙服は基本的に「宇宙の過酷な環境や、地球とその大気が提供する基本的な資源からの保護をすべて模倣した個人用宇宙船」として機能するのだそうです。

地上を歩き回るのがとても楽チンなだけでなく、「xEMU」には改良されたジョイント・ベアリングとその配置が採用されているため、宇宙飛行士はアポロの乗組員たちのように月面をウサギのよに飛び跳ねるだけでなく、より広い範囲での動きが可能になっています。

また、柔軟性に欠け動きが制限されていた旧型に比べて、新型は胴体の反対側に手を伸ばしたり、しゃがんだり、頭の上から物を持ち上げたりすることも比較的簡単に出来るようになりました。加えて、新たに採用された後方進入用ハッチにより、宇宙服と格闘するかのような脱着の苦労も減るでしょう。

Video: NASA/YouTube

モジュラー式でパーツ交換が可能に

「xEMU」は、交換可能でアップグレード可能なパーツを揃えているため、幅広いミッションで使用することを可能にします。なので同じ宇宙服、もしくは少なくともその「コア・システム」が、国際宇宙ステーションや月、そしてもしかすると最終的には火星にも、足を踏み入れるようになるかもしれません。そして今、この追加された拡張性が、今年初頭に計画された「NASA初の女性だけの宇宙遊泳」を阻止させたような、恥ずかしい不備を防ぐことを期待しています。

上記の出来事を具体的に念頭に置いていたのかどうかは不明であるものの、NASAの「Moon To Mars」広報担当者シェリル・ワーナー氏が米Gizmodoに語った内容では、より包括的なサイズ設定オプションを組み込むことで、この宇宙服にはいくつかの部品における設計が部分的に促進されたということでした。

我々の新しい探査服のサイズ戦略は...ミックス&マッチ・モジュラー機構を使用することで、各乗組員の頭からつま先までの着心地を最適化します。腕、脚、腰、ブーツ、胴体のサイズ・オプションが拡張され、調整機能が高められたので、広範囲に渡り宇宙飛行士のサイズに合わせられるようになり、ステーションで使用されていた宇宙服と比べて構成部品の数が減りました

音響設備と汚れたヘルメット表面の交換機能

宇宙服の中は、NASAは飛行士たちが「スヌーピーの帽子」と呼ぶ、不快なことで知られるヘッドセットを不採用としました。そして現在、改良された音響システムは、宇宙服の胴体全体に設置された音声起動マイクが使用されています。

またヘルメット本体のバイザーには、ホコリや宇宙ゴミなどを防ぐフィルムのような保護層が設けられました。これは新品のスマホをおおっているフィルムカバーのように機能し、ヘルメット全体を交換するよりもずっと簡単に、表面部分を取り替えることが可能になりました。

でもまだ宇宙オムツは必須

こうした進化があっても、NASAは宇宙飛行士に宇宙用オムツを提供し続けています。どちらかというと、何時間も続く探査作業のため、「最大限に吸収」する「オムツのような服」でしょうかね。NASAによりますと、2024年までには宇宙飛行士と、まだ宇宙オムツ体験をしていない人たちが、この新しい「xEMU」を着て月面歩行が出来るよう開発を目指しているとのことでした。

Source: TEXAS TECH UNIVERSITY Libraries, NASA, YouTube

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