スクリーンが大きいと手が痛くなるよね。
スマホが多きく多機能に進化する一方で、私たちはある便利さを失いました。それが「片手操作」。私がiPhone XSに満足している一方で、いまだにiPhone SEの後継機を待ち望んでいるのも、あの手の中におさまるフィット感が忘れられないからです(それで夫は未だにSEユーザーですし、SE2が出るまで買い換えたくないと言うほど)。
だから、どうにかして片手操作を可能にしたいと思う人がいても不思議じゃありません。でもどうやって…?
そこで考えられたのが、片手入力を可能にするケースです。うぉ、それは盲点だったぁ!
デザイナー兼エンジニアのDougie Mannさんは「TypeCase」という、両サイドにボタンが合計5個ついたタイピングするケースをデザインしたそうです。なんと、ブラインドタッチが可能なんですって。
ケースはコーディングキーボードのように機能し、いくつかのボタンを同時に押すことで文字をインプットするとのこと。こんな感じ。

ピアノの鍵盤を同時に押して和音を作るのと同じ要領ですね。「TypeCase」はこの5つのボタンでアルファベット26文字全てを打つことができるだけでなく、スマホのUIを外部キーボードと同じように操作できるとのこと。
コーディングキーボードは慣れが必要ですが、人間の脳は適応力が高いので、そこまで心配することはなさそう。慣れの必要性よりも、スマホを見ずともタイピングできる利点の方が高いと思います。今は音声作動のスマート・アシストがありますが、必ずしもスマホに話しかけられるシチュエーションばかりではないですからね。現に、外出時に少しでも仕事を進めようと音声入力をしてみましたが、役に立ってくれたとは言い難かったですし。
それに、Mannの「TypeCase」は片手タイピングを簡素化してくれるだけに止まらないんです。モーションセンサー内蔵だからジェクチャー入力も検出できるし、スクロールやカスタマイズでショートカット入力も可能なんですって。それにBluetooth経由で接続だから、コンピューターのワイヤレスマウスやキーボードとしても使えるんですよ。
これなら満員電車で両手使ってタイピングしている人から肘鉄を食らわされることも減るだろうし、飛行機や新幹線といった狭い空間でタイピングするのにも便利!
ただね、超残念なニュースがあるんです。この「TyoeCase」はまだプロトタイプ。需要ありそうなので、商品化を望むんですがいつになるのか…。それに商品化するとしたら、重さや大きさの問題にもぶつかりそう。コンセプトは素晴らしいし、XSユーザーの私がリアルに直面している「タイピング面倒臭い問題」を解決してくれる良いガジェットだと思うんですけどね。