コメディ映画『ゾンビランド:ダブルタップ』日本最速レビュー。難産だったけど前作から変わらぬ面白さ

  • author 傭兵ペンギン
コメディ映画『ゾンビランド:ダブルタップ』日本最速レビュー。難産だったけど前作から変わらぬ面白さ

続編だけどサクッと見に行ける。

ソーシャルネットワーク』でおなじみのジェシー・アイゼンバーグ主演のゾンビコメディ映画第二弾『ゾンビランド:ダブルタップ』。

2009年に公開された前作から10年経過したにも関わらず、メインキャストが全員集合した今作を日本最速レビューという形で紹介します。キャストは同じだけど、面白さは一体どうなのか……まだ公開前なのでストーリーの根幹には触れませんが、ネタバレが気になる方はお気をつけ下さい。

Video: SonyPicturesJapan/YouTube

10年後…

まずちょっと前作のストーリーをおさらいしておきましょう。ゾンビアポカリプスが発生してから2カ月後の世界を舞台に、「ゾンビ世界で生き残るための32のルール」を作り出して生き延びてきたオタクな大学生のコロンバスが、強くて粗暴な南部男のタラハシーや詐欺師の姉妹のウィチタとリトル・ロックに出会い、共にゾンビをブチのめしながら絆を結んでいくという物語。

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そして今作は実際の時間経過と同じく10年後が舞台で、前作の主人公たちは疑似家族としてそのまま旅を続け、ついにホワイトハウスにたどり着くところからスタートし、そこからまたしても珍道中を繰り広げていきます。

別に世界は全く良くなってはおらず、ゾンビはわさわさいる状態ですが、前作同様に主人公コロンバスのナレーションにカッコいいロゴを挟みながら、ゴア表現たっぷりのアクションでコミカルに物語が展開していきます。

今作での新種の間抜けで太ったゾンビが「ホーマー」、頭のいいゾンビが「ホーキング」という名前だったりと、映画に限らず他のカルチャーのネタがふんだんに盛り込まれていて、たとえわからなくても元ネタを調べて掘って行きたい人は結構楽しめるはず。

さらに前作のネタをパワーアップさせたような(?)ギャグや、わざと前作に重ねてきている展開もあり、前作が大好きだったという人にはそこも見所。ただ、カルチャーネタはもちろん前作ネタもわからなくて比較的問題ない作りで、なんならこの作品からでもサクッと見に行っちゃって良い気がしますよ

よくぞ完成した、苦難の歴史

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実はこの映画、前作の直後から製作の計画が進められ何年かおきに話題になるものの、なかなか実現に至らない作品でした。

それでもファンの期待が高まる中、2013年にオリジナルキャスト抜きでドラマ版『ゾンビランド』のパイロット版(第一話)をAmazonが製作して公開。ところが、これがかなりファンから不評で製作が中止にになってしまいました。本来、映画の『ゾンビランド』はドラマとして企画されたものだったので皮肉な話。

そもそもメインキャストのジェシー・アイゼンバーグ、ウディ・ハレルソン、エマ・ストーンは前作の後、アカデミー賞にノミネート/受賞したりとさらにずっと有名になってしまったし、脚本家コンビも『デッドプール』が大ヒットして大忙しといった状態に。個人的には正直『2』は実現不可能なのではという気もしていました。

ところが、2017年に脚本が完成して、2018年に製作が決定しオリジナルキャストだけじゃなく、『ヴェノム』も成功させた前作のルーベン・フライシャー監督も戻ってきてちゃんと完成にこぎつけました。だからもう、『2』がちゃんと観られるってだけで結構な驚きなんです。

逆に考えれば第一作『ゾンビランド』は時代を先取りした作品だったのかも。

最大の見所はキャスト

とにかくそんな豪華なキャストが再集結したこともあり、やはり今作の見所はなんといってもキャラクター/キャスト。

特にウディ・ハレルソン演じるタラハシーは前作同様キレキレで、出てくるシーンはだいたい面白い。今回はトゥインキーではなく、タラハシーが大ファンであるというエルヴィス・プレスリーの邸宅を探し求めることに。

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その関連のシーンでタラハシーがかつて学生時代にエルヴィスのモノマネをして盛り上がったというエピソードをロザリオ・ドーソン演じる新キャラクターに披露するのですが、実はこれ完全にウディ・ハレルソン本人のエピソード。学生時代にエルヴィスのモノマネをしたことで注目を集め、そこから俳優を目指すきっかけになったのだとか(そのエピソードを披露している公演がこちら)。こういう本人とオーバーラップしたネタが面白いところ。

また今作では新キャラとして強くて粗暴な南部男のアルバカーキとオタクなフラッグスタッフというタラハシーとコロンバスにそっくりなコンビが登場するのですが、ここでもまた役者とキャラをオーバーラップさせたネタが使われています。

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まずアルバカーキを演じるルーク・ウィルソンはウディ・ハレルソンと同じテキサス出身の俳優というだけじゃなく、兄が俳優のオーウェン・ウィルソンで、実はその兄とウディ・ハレルソンは顔がそっくりな上に親友という関係(なので、ガタイこそ違えど兄弟みたいに見える)。

さらにフラッグスタッフを演じるトーマス・ミドルディッチは、IT業界をネタにしたコメディドラマの『シリコンバレー』で若きベンチャー社長役で有名で、『ソーシャルネットワーク』のジェシー・アイゼンバーグに当てて来ているキャスティングで面白いんです。

10年前と変わらない面白さ

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そんな感じで新キャラも楽しいんですが、やっぱこの映画の面白さの根幹は10年前とぜんぜん変わってなくて、ゾンビが酷い死に方をするのをガハハと笑って観られるところ。ゾンビが出てくるけどホラー要素もほとんど無くてゴア表現がOKなら色んな人と観られる安心な作品です。

今の世相を皮肉る尖ったネタとかそういうのはあんまりなく、新しい要素はあまり盛り込まれてないので、悪く言えば無難な続編で特に進歩がないんですが、前作のファンが求めていた続編がお届けされた感じとなっています。だからあんまりハードルを上げすぎず、友達と一緒に観に行くといい映画だと思いますよ!

映画『ゾンビランド:ダブルタップ』は2019年11月22日全国ロードショー。

Source: 映画『ゾンビランド:ダブルタップ』公式サイト、YouTube(1, 2, 3

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