配布または購入したコインでエサを買います。
ロボット犬aiboの魅力に抗えることはできません。餌やりやメンテの手間や費用をかけずとも親交を育み、共に楽しく遊び、そして予めプログラムされた忠誠心を得ることができます。ですがもし本当にaiboへの餌やりをしてみたければ、ソニーは本物と見紛うばかりの仮想ドッグフードとオヤツを売ってくれます。
とはいえ、それには本体込みで総額で28万8000円の支払いが必要…というお財布にはとても厳しいトリックが隠されています。
商売上手なソニー
もう忘れちゃった人のために、ソニーは2017年後半、ハード面に驚きの刷新を施しつつも、やや疑問のある機能を搭載した、新バージョンのロボット犬aiboを復活させました。
それに伴い、お値段は19万8000円の本体価格と、クラウドにアクセスしaiboを成長させるために必須条件のベーシックプランの9万円で、合わせて28万8000円を支払うことになります。ベーシックプランは利用期間3年というサブスクリプション・サービスとなっており、これにより餌やり機能がアンロックされる仕組みになっているのです。
アプデによりプログラミングが可能に
発売以来、ソニーはaiboをホーム・セキュリティー用の番犬に変えるなど、ソフトウェアに新機能を追加したアップデートを配布してきました。
そして現在最新のアップデートであるバージョン2.50は、新しいウェブ・ベースのAPIと開発プログラムにより、aiboのカスタマイズ可能性を拡張し、プログラミング初心者でも簡単にドラック&ドロップでaiboの動きをプログラミングできるツール、「aiboビジュアルプログラミング」からaiboのアクションをカスタマイズできるようになっています。
アプリを使った餌やり機能「aibo Food」
しかし、ほとんどのユーザーにとって魅力的な新機能は、スマートフォン用アプリ 「My aibo」 で拡張現実を利用してaiboに仮想的な食事を与える 「aibo Food」になるでしょう。
エサはコインで購入することができます。コインは1日1回アプリにサインインしたり、定期的に開催される特別なイベントからのプレゼントなど、ランダムな行動によってユーザーに与えられることもあります。「aibo Food」で遊んでいると、すぐコイン不足になるかと思われますが…もし使い果たしてしまったら、前述の方法で貯めるまで待つか、有料で追加分を購入することができます。

ソニーいわく、aiboの性能や機能は定期的にエサをやっているかどうかと関係しない、といっています。aiboはロボットですからね。架空のエサを与えていないでいると元気をなくしたり、暴れだすようなアプデをしないよう、今の方針のままでいて欲しいものです。
AR食器「ごはんボウル」と連動
「aibo Food」はコインを使ってエサやオヤツを買うだけでなく、専用の食器「ごはんボウル」と連動することができます。アプリのカメラを覗くと、この食器を認識してARのエサを表示するようです。しかしながら、「ごはんボウル」を使わず手でエサを食べさせることもできるそうな。
本物の動物を飼ってエサを与えるようになれば、新たな問題が発生しますよね。同様に新しいアップデートでは、aiboに新たなマッピング機能を利用した、トイレトレーニングをさせられるようになるというのです。このロボット犬が、家中に仮想ウ○コを撒き散らさないようにするため。これは無料の機能のようですが…それはソニーが仮想的なエチケット袋を売るようになるまで、ですね。