文鎮みたいな見た目だけど、ちゃんとしていました。
Tesla(テスラ)のピックアップトラック、Cybertruck(サイバートラック)。頑丈な30Xステンレス鋼板や39,900ドル(約433万円) という価格が話題になりましたが、なんといっても注目されたのは昔のビデオゲームに登場するクルマのようなカックカクのフォルムでしょう。
あまりにも無骨でシンプルなCybertruckですが、たとえばRoadsterのような流線形なカタチは一切なく、「空気抵抗にどうなのよ?」と思った人は多かろうと思います。
空気抵抗をシミュレーション
ということでelectrekでは、その空力をシミュレーションした航空宇宙技術者による結果が取り挙げられています。
行ったのは、ジャスティン・マーティン氏、使ったのはCFD(数値流体力学)ソフトとのこと。完璧ではないものの、判明している限りの情報でなるべく正確な車体を作り、これで仮想的に風洞実験を実施したのでした。
その結果は、一般的なトラック同様で荷台の上で少し乱気流が起こるものの、角ばっていても流れを維持できているので、全体的には悪くなかったようです。

そしてフロントガラスの両脇にあるフレーム構造「Aピラー」から空気の渦が生まれても、荷台の上にまた空気の流れが集まるようになっていることが、結果が良かった一因では? と考えられています。
将来はエアロパーツが出たりして?
このシミュレーションでは完璧にモデリングできたわけではありませんが、爆速パワーを生み出すCybertruckは、意外と空気抵抗が大きくない車両だったのでした。
とはいえグリル部分は抵抗で赤くなっているので、ここだけ何かエアロパーツがあっても良いかもしれません。発売後は、サードパーティー製のパーツ類がアレコレ出回ることでしょうし、電気で光る塗料「LumiLor」や、真っ黒素材「Vantablack」で塗装したCybertruckなども現れるかもしれませんね。
Source: electrek