Google Stadiaレビュー:未来の片鱗を見た瞬間、現実に打ちのめされる

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Google Stadiaレビュー:未来の片鱗を見た瞬間、現実に打ちのめされる
Image: Alex Cranz/Gizmodo US

なぜベータで始めなかったのかと。

GoogleStadiaが米国はじめ14カ国で立ち上がり、米Gizmodoでもさっそくレビューしているのですが、期待していた未来からはほど遠いようです。…以下Alex Cranz記者から、どうぞ。


Google Stadiaは、完ぺきに機能してるときは、たしかにゲームの未来みたいに感じられます。ラップトップでもスマホでもTVでも、ボタンをちょっちょっと押すだけでゲームができます。シンプルなコントローラーは、どのデバイスにつながればいいかをちゃんとわかっています。Stadiaがあれば、どんなデバイスを使っていても、従来PCとかゲーム機にしかなかったようなゲームの世界に滑り込めます。インターネットさえあればいろんな意味で低コストにゲームができて、今までずっとハードウェアに縛られていたのは何だったんだと思うほどです。

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コントローラーは私の小さめの手には大きすぎましたが、それなりに自然に使えました。Google Assistantは今は使えません。
Image: Alex Cranz/Gizmodo US

問題は、Stadiaがちゃんと機能することがほとんどないってことです。いやたしかに一瞬未来が垣間見えるんですが、そう思った瞬間に、泥だらけの現在に叩きつけられるんです。

コンセプトとしては完ぺきなStadia、私は本当に、好きになりたいんですよ…。NvidiaやMicrosoft、そしてフランスのスタートアップ・Shadowが試みてきたアイデアです。これまでゲームをプレイするにはゲーム機とか強力なコンピューターが必要で、相応の電力がかかり、冷却のためのファンの音がうるさく、ハードウェアを置くスペースも必要でした。でもStadiaなら、ゲームを処理するのはどこかの空調されたデータセンターにある無数のサーバーです。そこからゲームプレイがネット経由で、ものすごく反応の速いNetflixみたいにストリームされてくるんです。彼らのウリ文句は、高速なネット接続環境さえあれば、いつでもどこでもゲームができる、というものです。

Google Stadia

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Image: Alex Cranz/Gizmodo US

これは何?:Googleのゲームストリーミングサービス

価格:129ドル(約1万4000円)

好きなところ:ちゃんと動いてるときは本当に未来感

好きじゃないところ:ちゃんと動くことは非常にレア。不安定すぎて、この値段でこれ…?と感じます

ネット接続速度問題

問題は、もううんざりするほど書いていますが、インターネットはゲームストリーミングを扱えるほど安定してないってことです。巨大なインターネットの土管とつながった大都市に住んでるとかじゃない限り、ゲームストリーミングは、というか4K動画ストリーミングも、妄想に過ぎません。米国のネット接続環境は、特に地方は劣悪です。私のある友人はコロラドスプリングスから90kmくらいの場所に住んでいるんですが、RokuでNetflixをHDストリーミングするのにも苦戦していて、Stadiaなんて夢のまた夢です。

さらにゲームストリーミングは、Netflixのストリーミングとはわけが違います。コントローラーのボタンを押したら、その信号をはるかサーバーまで伝え、サーバー上のゲームに入力し、さらにそれへの反応をまたユーザー側の画面へと返さなきゃいけないんです。それを、ユーザーがラグに気づかないくらい一瞬でやる必要があるんです。さらに画像も、シャープな高解像度であることが求められます。

なので、ものすごく速いネット環境が必要です。その点MicrosoftのProject xCloudとかNvidiaのGeForce Nowはきちんと対応していて、ネット接続が速ければプレイでき、そうでなければ何もプレイできない、とはっきりしています。

一方Stadiaは、ノーとは言いません。つまり接続が遅くても動きはするんですが、その場合ゲームがぼろぼろです。米Gizmodoのオフィスのネットはときどき20Mbps以下に落ちることがあり、それでもStadiaを720pでプレイするのに十分なはずですが、私がプレイしたときはガクガクのボケボケでした。MacBook ProのChromeブラウザで『Destiny 2』をやってみたんですが、キャラクターがマップ上で何回もどつかれ、押しのけられて、私は何度となくオーノォォとうめきをあげました。はるか昔、ダイアルアップで『World of Warcraft』をプレイしたときのことを思い出しました。

しかも『World of Warcraft』ならガクガクでもなんとかなりましたが、Stadiaで『Destiny 2』みたいなシューティングゲームは悲惨です。『Red Dead Redemption 2』は細かい攻撃とかジャンプとかがそこまで求められないのでちょっとはマシでしたが、HD未満のパフォーマンスで、すべてのキャラがぼんやりしたかたまりみたいでした。

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Image: Alex Cranz/Gizmodo US

でもChromecast Ultraでプレイしたときは、だいぶ良かったです。Googleが貸してくれたPixel 3aでプレイしたときも、マシでした。

アプリにも問題あり

Stadiaアプリは一応iOSでも入手できますが、ダウンロードしてからStadiaはiOSデバイスそのものに未対応なんだって思い出します。あとAndroidアプリにも問題があって、ゲームの中から、アプリのメインメニューに簡単に戻れないんです。

『Samurai Shodown』で何ラウンドか倒されたあと、私はもっと自分がうまくできるゲームを探そうと思いました。PS4とかXbox Oneだと、コントローラー中央のロゴマークを押すとメインメニューに戻れたんですが、Stadiaではそういう動きができません。コントローラー中央にはStadiaのロゴがあるんですが、それを押して表示されるメニューは、グレーになっていて選択できないオプションか、友だちとコンタクトするためのオプションのみです。ゲームから出るには、負けているラウンドから出て、ゲームのメインメニューに戻り、そこから「exit to Stadia(Stadiaに出る)」オプションを選ぶ必要があります。ムダなステップを踏まなきゃいけなくて、Stadiaの生煮え感を改めて意識させられました。

有料ベータです、ぜひやめましょう

Stadia最大のライバルであるMicrosoftのProject xCloudとNvidiaのGeForce Nowは、どちらもベータです。前者は先月立ち上がったばかり、後者はもう4年もベータを続けています。Stadiaもこのバギーな状態でいきなり130ドル払わせて、さらに1ゲームあたり20〜60ドル(約2200〜6600円)で売ろうとか思うんじゃなく、ベータで始めるべきだったと思います。

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「available here soon(まもなく登場)」はStadia全体で頻出。グレーになってるところは、Chromeでは使えないオプションです。
Image: Alex Cranz/Gizmodo US

そんなわけで今のところStadiaはかなり厳しいんですが、これがGoogleのサービスであることを考えるとなおさらです。AppleとかMicrosoftだったら、Stadiaみたいなひどい状態で立ち上がってもちゃんとコミットし続けるって信用できるんですが、Googleにはこれまで失敗を切り捨ててきた歴史があります。彼らはいろんなクールなツールやアプリを立ち上げはするんですが、何年か後にひっそりばっさり切り去ってしまうんです。Google Waveしかり、Google Readerしかり、Google Plusしかり。GoogleのISP、Google Fiberも最近は失速して、ほとんどストップしそうです。

それに、Stadiaの恩恵を受ける人たちがごく限られているのも事実です。PS4とかXbox Oneを持っている人ならStadiaは不要だし、Switchユーザーだったらホテルでも飛行機でもプレイできるっていう、ゲームストリーミングではどこもできてないことができます。

もし今ゲーム機を持ってなくて、でもその手のゲームをやりたい人には、Stadiaが解決策になるかもしれません。ゲーム機よりも初期費用がずっと安くて、Switchよりもポータブルです。でも現状、私としては、Stadiaにはその価値がないと思います。

Stadiaは、お金を出さなきゃ使えないベータです。有料のベータって、良い考えだとはどうしても思えません。

まとめ

・Stadiaは129ドル(約1万4000円)、Nintendo Switch Liteは2万円弱です。Switch Liteにしときましょう

・ストリーミングの質はときに劣悪で、シューティングゲームにはまったく向いていません。

・StadiaのAndroidアプリはいくつか必須の機能が抜けてます。iOSアプリもダウンロードはできますが、機能しません。

・Stadiaはお金を払って使うベータサービスです。ぜひやめましょう。

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