「はやぶさ2」が小惑星リュウグウから離脱作業開始。玉手箱を積んで地球に帰ってくるぞ

  • 5,876

  • author George Dvorsky - Gizmodo US
  • [原文]
  • 岡本玄介
「はやぶさ2」が小惑星リュウグウから離脱作業開始。玉手箱を積んで地球に帰ってくるぞ
Image: JAXA

「家に帰るまでが遠足」と同じく、箱を開けるまでが探査任務です。

小惑星リュウグウの周りでの1年半の探査作業を終え、JAXAの宇宙船 「はやぶさ2」 の帰還の時が近付いてきました。

日本の宇宙航空研究開発機構JAXAが、「はやぶさ2」の探査ミッション終了を宣言したことで、明日からはこの小惑星探査機が小惑星リュウグウを離れて地球に戻り、地中から掘り起こした“であろう”サンプルを一緒に持ち帰ります。

離脱の信号が送られる

AFPによりますと、「はやぶさ2」は日本時間の11月13日午前10:05に、小惑星リュウグウから離れるよう指示を受けるとのこと。

そこから「はやぶさ2」は11月18日に小惑星の重力から離脱することとなり、メイン・スラスターを発射して地球への旅を開始する予定となっています。そして地球への帰還は2020年12月を予定しています。

191114_hayabusa22
Image: JAXA

2度タッチダウンを成功させた

この旅路には、非常に重要な小惑星のサンプルが同乗しています。探査機はリュウグウの地表に2度タッチダウンし、2019年2月21日には表面サンプルを、2019年7月11日にはより深い場所から物質を採取しようとしました。

加えて、「はやぶさ2」は小惑星の写真を多数撮影し、いくつかの小型ロボット探査機を地表に投下しました。振り返ってみると、そのミッションはまさに目を見張るような成功でした。

しかし、最後にホッと肩を下ろすのは、科学者たちが貨物コンテナを開けて、小惑星のサンプルが本当に入っていることを確認したときなのです。

担当者の言葉

AFPの記事にて、JAXAのプロジェクト・マネージャー津田雄一准教授は、以下のようにお話になったとのことです。

私は全力を尽くして探査機を帰還させるにあたり、悲しさ半分、決意半分の気持ちでいます。リュウグウはこの1年半、私たちの日常生活の中心でした

幸いなことに、「はやぶさ2」が小惑星に到着するのにかかった3年半よりも、帰還までの1年間の道のりははるかに短いものとなっています。何故かというと、それは2014年にはリュウグウは地球からほぼ3億kmも離れていたのですが、あれから双方の周回軌道を互いに近付くように公転してきたため、帰りの距離が短縮されたのです。

カプセルだけを届け、本体は宇宙で待機

「はやぶさ2」は今年の夏、サンプル管を再突入カプセルの中に入れ、帰り支度を始めました。兄貴分の初代「はやぶさ」は、2010年に大気圏内で焼失してしまいましたが、弟の「はやぶさ2」はそうなりません。

その代わり、サンプルは地球に射出され、南オーストラリアの砂漠にあるウーメラ管理区域に落とす予定でいます(JAXAは現在、制限されたウーメラで再突入カプセルを回収する許可を含む、いくつかの重要な詳細を解決するため、豪政府と交渉中)。一方「はやぶさ2」は宇宙に留まり、別の小惑星探査ミッションに再利用される可能性を秘めています。

開けてビックリになるか?

JAXAの科学者たちは、サンプルに微量の炭素有機化合物が含まれていることを期待しています。これらのサンプルを研究することで、科学者たちは小惑星の組成や、40億年前の太陽系の初期にどう形成されていたかについて、新たな洞察を得たいと考えています。

Source: PHYS.ORG, JAXA (1, 2)

    あわせて読みたい

    powered by