Microsoft「自動車教習所の教官をスマホアプリにしてみたよ」

  • author Andrew Liszewski - Gizmodo US
  • [原文]
  • たもり
Microsoft「自動車教習所の教官をスマホアプリにしてみたよ」
Image: Microsoft Research/YouTube via Gizmodo US

運転免許のために路上試験を受ける際、何よりも神経をすり減らす部分は死角の目視ではなく、助手席に座って静かに評価している教官の存在かもしれません。でもインドでは、そんな教官に対してのストレスは減りそうです。というのも、マイクロソフトリサーチ(Microsoft Research, MSR)がスマホでドライバーのパフォーマンスをモニタリングして運転免許試験を行なえるアプリを開発したからです。

HAMS(Harnessing AutoMobiles for Safety=安全のための自動車の制御)はスマートフォンを活用したプロジェクトです。、自動車のフロントガラスにマウントするのですが、前面カメラが運転手を、背面カメラが前方の道路に他の車両と交通量をモニタリングできるのです。さらにHAMSのアプリは世に出ているスマートフォンのもっとも安い部類にも内蔵されている各種センサーも活用しており、その中にはドライバーがアクセルとブレーキペダルをどれだけ細やかに調整しているかを把握できる加速度計や試験中の車両の速度を監視するためGPSが含まれます。

Video: Microsoft Research/YouTube via Gizmodo US

現行のHAMSアプリでは、定められたテストコースにシンプルなトラッキングマーカーを設置したうえで、ドライバーの運転スキル(どれほど安全に車を運転したか、ミラーや死角を十分に確認していなかったかなど)を評価できます。マーカーはスマートフォンのカメラに認識されるので、自動車の位置や避けるべき障害物にどれくらい近づいたかを正確に測るためにも使われます。

路上試験が定められたコース行なわれるとは限らないため、マイクロソフトリサーチの開発者たちはより複雑な走行条件でHAMSアプリを使うという課題に取り組んでいます。アメリカ合衆国の場合、ドライバーは試験に自分で車を用意するため、 HAMSアプリも、交通量の多さや道路の規模のちがい、車種のちがい(クルマの形状やサイズの変化)といった変数を考慮に入れなくてはなりません。

スマホアプリのような自動化システムに、ドライバーを審査するという責任の重荷を下ろす利点は確かに存在します。アプリは絶対に不機嫌にはなりませんし、偏見なしにすべてのドライバーを公平に扱いますし、買収はできません。そして認定の自動車教習所指導員がすぐに応対できない場所でさえも試験を行なわせてくれます。しかし同時に、また1つの職が自動化によって失われるということであり、自動車管理局(DMV)の教官はドライバーの技能的な面だけを評価しているわけではないと覚えておくべきです。 試験の間、ずっと路上の他人にキレている人に免許証が渡される可能性はないに等しいでしょうからね。

この先、自動運転車が普及すれば当然このようなアプリの必要性は無意味になってしまいますが、それまでの間、インド以外でも歓迎されそうです。

Source: HAMS project, YouTube

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