親亀の背中に子亀を乗せて、子亀の背中に孫亀乗せたら重すぎて落ちないですか？
以前、ノートPCの背面に貼り付けてデュアルスクリーンにできるスライド式モバイルディスプレイ｢MobilePixels DUEX PRO｣を紹介しましたが、同じ製作者がアップグレード版にあたり、デュアルどころかトリプルディスプレイにもできる｢MobilePixels TRIO｣と｢TRIO Pro｣の予約販売をIndiegogoで行なっていますよ。
DEUX PROのユーザーでもある私（Miyajima）が使用感を交えながら、TRIOシリーズへの期待と不安をお届けします。
TRIOの使い方とスペック
DUEX PROには12.5インチバージョンしかありませんでしたが、今回は12.5インチバージョン（TRIO）に、14インチバージョン（TRIO Pro）が加わりました。
TRIOシリーズもDUEX PROと同じように、ノートPCの背面に両面テープで貼った4個のマグネットに取り付けたディスプレイをスライドさせて使います。
デュアルスクリーンで十分満足という方は、TRIOかTRIO Proを1つだけ購入すればOK。仕事や勉強のために持ち運べるトリプルディスプレイがほしい方は、2つ購入する必要があります。
1つだけ貼り付けるか、2つ貼り付けて1つだけスライドさせて使うとデュアルディスプレイに、2つ貼り付けて両方スライドさせるとトリプルディスプレイになります。
1つだけ貼り付けてデュアルとして使う場合、ディスプレイは右にも左にもスライドさせることができます（反対方向にスライドさせたいときはディスプレイを上下逆に反転させます）。
私はDEUX PROを左にスライドさせて使っていますが、右スライドがデフォルトなので、PCでDEUX PROを反転設定にしなければいけなくて、マウスを右（左）へ動かして左（右）側のディスプレイに移動するのが少し不便。
でも、謳い文句どおりにデュアルスクリーンのおかげで作業効率は大幅にアップしました（効率の悪さが改善されただけかも）。なによりもノートPCと一体化するので持ち運びが簡単でとても便利です。
MobilePixelsによると、トリプルディスプレイとディスプレイの回転機能を駆使すれば、グループでのプレゼンやゲーム、プログラミングなどでその強みを存分に発揮できるとのこと。
さて、気になるスペックですが、DEUX PROと同じ12.5インチのTRIOは、8mm薄く、55g軽く、そして40%も省エネになったそうですよ！
DEUX PROを実際に使ってみると、重さ（735g）も厚さ（1.22cm）もほとんど気になりません。というか、作業効率向上と持ち運びの便利さで帳消しにできる範囲です。それがさらに軽く薄くなったのはうれしいニュース。
デュアルは便利。でもトリプルはちょっとやり過ぎ感が…。
でも、TRIOかTRIO Proを2つくっつけてトリプルディスプレイとして使う場合、厚さと重さが気になりすぎる予感しかありません。
TRIO×2で1.36kg、TRIO Pro×2だと1.63kgですよ！厚さも2.3cmになってしまいます。これじゃもうノートPCとモバイルディスプレイのどっちが本体なのかわからなくなってしまいそう。
持ち運ぶためのノートPCとモバイルディスプレイがあわせて3kgを超えたりしたら、それってもうモバイルの概念に挑戦しているとしか思えないのですが…。
お買い得感はあり。ただしデュアルオンリーなら。
値段の方はというと、TRIOのコンボ×1が229ドル（約2万4900円）、TRIO×2が458ドル（約4万9800円）で、TRIO Pro×1が259ドル（約2万8000円）でTRIO Pro×2が518ドル（約5万6000円）で予約を受け付けています。発送時期は2020年3月を予定しているとのこと。
現在、DEUX PROの価格が249ドル（約2万7000円）なので、ノートPCと一体化するデュアルディスプレイがほしい人にとっては、どちらのサイズでも先行予約で購入すればお買い得なのではないでしょうか。
Source: Indiegogo, MobilePixels
