なんでも4K画質にしちゃう魔法のスティック:Nvidiaの最新セットトップボックス「Nvidia Shield TV」レビュー

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なんでも4K画質にしちゃう魔法のスティック:Nvidiaの最新セットトップボックス「Nvidia Shield TV」レビュー

日本でもリリースしてくれないかな。

日本では馴染みの薄いTVセットトップボックスですが、アメリカでは昔からリビングの必須アイテム。Nvidiaの最新セットトップボックスには、AIが搭載されておりコンテンツを4Kにしてくれるとかなんとかかんとか…。どゆこと? 米Gizmodo編集部から届いたレビューでみてみましょう。


魔法じゃなくて科学です。でも、まるで魔法みたいに感じちゃうのがNvidiaの最新セットトップボックスNvidia Shield。Tegra X1+チップを搭載したことで、750p1080pコンテンツを4Kに底上げしてくれるAIアップスケール機能が目玉です。

Android TVがベースとなっているNvidia Shieldは、今回で3世代目。2015年の初代、2017年の第2世代。今回の第3世代では2モデルあり、200ドルのNvidia TV Shield Pro150ドルのNvidia TV Shield。前者は前モデルと似た外観、後者はチューブ型になっています。今回レビューしたのは150ドルモデル。ちなみに、ぼくは普段は170ドルのApple TV 4Kを使っています。本記事では、区別するためレビューした150ドルモデルをShield、200ドルモデルをProと記述しますね。

Nvidia Shield TV

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Photo: Alex Cranz (Gizmodo)

これは何?:Nvidiaの最新Android TVセットトップボックス。
価格:Nvidia TV Shieldが150ドル、Nvidia TV Shield Proが200ドル。
気に入った:AI機能が使える。リモコンがいい。
気になった:Android TVは他OSアプリへの対応がない。AIが全コンテンツで使えるわけではない。

チューブ型デザインのShieldも、前モデル&Proと非常に似たつくりになっています。USBポートなし、Plexメディアサーバー非対応、Samsung SmartThingsハブも使えず。ShieldはRAM 2GBで容量8GB。ProはRAM 3GBで容量16GB。

Nvidiaが、今回Shieldで目指したのはテレビの裏にさっととりつけたら、あとはその存在を忘れてしまえるようなお手軽な端末。チューブの片側にはHDMIポートとmicroSDスロット、もう片側には電源ポートとGigabit Ethernetポート。電源とテレビにつなげば、真ん中になんかついているただの長いコードに見えなくもない。OS的には前モデルと特に変わりなし。Android TVがベースなので、YouTube、Google Music、Amazon Primeに対応、Apple TVやRokuなどのその他アプリは未対応。

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Photo: Alex Cranz (Gizmodo)

前モデルから大きなアップデートと言えるのは2つ。

まずは、デザインが一新されたリモコン。音量がタッチスライドから物理ボタンになっています。電源も物理ボタン! 再生停止も物理ボタン! さらにNetflixボタンにユーザーがプログラムできるボタンもついてます。

リモコンの形自体も変わり、サイズもちょっと大きくなって使い勝手がよくなっています(ソファの間で行方不明になりにくそう)。バッテリーもコイン電池から単4電池2つに変更。リモコンとShield間はBluetooth接続するものの、テレビや周辺機器用に赤外線も対応しています。

もう1つのアップデートは中身にあり。冒頭でも触れたTegra X1+チップです。これによって、Dolby AtomosとDolby Visionに対応。そして注目のAI! 720pや1080pコンテンツを最大4Kまで引き上げられるアップスケール機能です。

このアップスケール機能は、セットトップボックスではなくテレビ側にある場合が多いのですが、メーカーやブランドによってアップスケール具合にかなり幅があります。たとえば、同じLGのテレビでも、安価モデルと100万クラスのOLEDモデルでは、同レベルアップスケールとはいきません。さらに、アップスケールです!と各社アピールしてはいるものの、実際に見てみるとちょっとシャープになったかな?レベルというのが視聴者側の正直な感想でしょう。

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Photo: Alex Cranz (Gizmodo)

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Photo: Alex Cranz (Gizmodo)

Shieldのアップスケールは、これらテレビのアップスケールよりは良し。なかなかアグレッシブに映像の格上げを効かせてきています。2年前のLG OLEDテレビとShieldのタッグで使用してみたところ、720p/1080pコンテンツのアップスケール映像はなかなかのもの。そのシャープさには驚きました。『アバター』『RWBY』『キャロル&チューズデイ』などのアニメを見ると、本当素晴らしかった。

しかし、アニメと比べるとやはり実写は劣ります。720Pの『 バットウーマン』や『グッド・プレイス』をアップスケールで見てみましたが、オリジナル(720p)から大きな違いは感じませんでした。また、実写はもちろんアニメでも、戦闘シーンのようなちょっと画面がゴチャつくシーンでは、シャープさが鼻につく感じ。シャープすぎるというか、ノイズを感じるというか、いっそうゴチャつく印象をうけました。アップスケールは480p以下のコンテンツは非対応で、オリジナルが4Kコンテツの場合は自動で機能オフとなります。

Nvidiaのアップスケール機能のいいところとして、カスタマイズの幅が非常に広いということ。アグレッシブに効かせてくると前述しましたが、このアップスケール強度(?)は調整でき、アグレッシブ~ちょい盛と、ユーザーの好みに設定できます。オリジナルとアップスケール版を横に並べて比較できるので、調整もしやすいかと。この比較がけっこう楽しくて満足度あります。

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Photo: Alex Cranz (Gizmodo)

リモコンとAIアップスケール機能を褒めたものの、Shield買いか?と言われると迷います。いいことはいいんだけど…。Doby Atmos & Dolby Vision対応も、4Kセット持っていないユーザーは楽しめないし。

前モデルのShieldがセールで価格下がるなら、そっちで十分、むしろそっちがお得でいいのではとも思います。ただ、NvidiaはAIによるアップスケール機能に本気なので、今後テレビの画質があがればあがるほど、アップスケール機能は「あるといい」から「マスト」な機能になっていくのでしょう。だとすれば、数年後の8Kアップスケール機能付きというShieldがでてからでもいいかなーなんて。

もちろん、高画質4K Androidテレビ体験したい!という人にはありな端末です。Amazonの4K Fire TVの方が安くはありますが、こっちはAndroid Playストアが使えますし、Chromecast内蔵なのでStadiaユーザーは重宝するし。結果、絶対買いともなしとも言えない、迷っちゃう端末なのです。

まとめ

・AIアップスケール機能は、大抵のコンテンツでけっこう使える。
・サブ720pコンテンツではアップスケール使えず。また、コンテンツによってはシャープさがノイズに感じる場合も。
・Dolby Vision、Dolby Atmos対応。
・200ドルのShield TV Proモデルもあるが、それはいらないかなー。

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