ソニーのAPS-Cミラーレス「α6600」レビュー:強力なAF性能&手ブレ補正機能のあわせ技に高い価値

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  • author 武者良太
ソニーのAPS-Cミラーレス「α6600」レビュー:強力なAF性能&手ブレ補正機能のあわせ技に高い価値
Photo: 武者良太

天上天下唯我独尊なα9 IIには敵わないけどさ。フツーに使ってて、これ以上のパフォーマンスって必要かしらん。

という、α7R IVでも感じた独白からはじめてみましょうか、「α6600」レビュー。ソニーデジカメのミドルクラスを支えるラインの最新モデルです。エクステリアはα6xxx系譲りのキープコンセプトですが、2020年を迎えようとしているこの時期にどんな性能を盛り込んできたのでしょうか。

α6600

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Photo: 武者良太

これはなに?:ソニーEマウントのAPS-Cデジカメ最新機種であり最高機種

価格:15万9900円(ソニーストア税抜価格・高倍率ズームレンズキット)

好きなところ:握りいいしAFの食いつきいいし手ブレもしにくくて最高

好きじゃないところ:いい機種だってのはわかるけど、かわいくないお値段

握りよーし。バッテリーよーし

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Photo: 武者良太

僕の手のサイズが2XLくらいあり、ソニー(Sony)のAPS-CミラーレスはNEXの時代から手にフィットしないなあと感じてきました。唯一アリかなと思えたのはNEX-7。当時は軽いレンズも多かったし、あのサイズ感でもブン回しやすかった。

でもα6xxxの時代になってから、APS-CミラーレスでもフルサイズEマウントレンズを使うケースが増えてきました。だって新しく登場するステキレンズはほとんどがフルサイズだったし。

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Photo: 武者良太

で、α6600です。コレいいですコレ。α9 II・α7R IV・α7IIIが使っている大容量バッテリーNP-FZ100を採用したのですが、大きくなったぶん、グリップもグラマーになって握りやすくなったのですよ。

個人的感銘を受けたα7R IVほどの接触面積はありませんが、あっちはフルサイズですもんね。

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α6400ゆずりの自撮りOKモニタ。前側に向けることはできますが、正直もちっとなんとかできるんじゃないかと思わなくもない(モニタ下部がレンズに隠れがち)。ソニーが頑なにバリアングルモニタを採用しないのは特許絡みなのかな?
Photo: 武者良太


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やっときましたイヤホン端子。モニタ上のレベルメーターだけじゃノイズの多寡はわからないし、これは英断だと思います。動画って音質も大事じゃないですか? 少なくとも僕は音に配慮しているYouTuberチャンネルしか登録したくないかなぁ
Photo: 武者良太


では実写にいってみましょう

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ISO100 F2.8 1/160 82mm SEL1655G
Photo: 武者良太

この! 動物対応瞳AFが! うちのコの! まなこを! きらきらと!

くはー。なんだろうなコンチクショウ。動物を撮るってこんなにカンタンでいいんだっけ。野良猫が地域と共にゆるやかに暮らしている島とか漁村とか旅したくなるなあ。

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ISO100 F3.5 1/125 82mm SEL1655G
Photo: 武者良太

同じく新発売のAPS-C用ステキズームSEL1655G(E 16-55mm F2.8 G)でパチリ。ガラス玉のような艶っぽい水滴に、葉っぱの産毛まで捉えてる。この描写力はSEL1655Gがあってはじめて生まれたものとなりますが、他のボディじゃ失敗写真が増えるかもしれない。

だってSEL1655G、手ブレ補正機能ないんだもの。そしてα6600、手ブレ補正機能あるんだもの。

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ISO100 F2.8 1/200 82mm SEL1655G
Photo: 武者良太

α6400の強力なAF性能とα6500のなかなか頼れる手ブレ補正性能を合わせ持ったのがα6600。そりゃ使いやすいさ!

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ISO800 F5.6 1/40 82mm SEL1655G
Photo: 武者良太

α9/α9 IIに感じた高クロックで計算してレンズを瞬時に高精度で制御しているようなカッチリさにはまだ届かない感じ。でも他のカメラを使っているときの感覚で接すると、そこまで仕事してくれるの?という驚きがあります

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ISO100 F5.6 1/500 82mm SEL1655G
Photo: 武者良太

ポートレート()だって、ほら。心做しか銅像の土方歳三さんも穏やかな顔つきに見えませんか。

フルサイズ換算525mmを日常使いできる幸せ

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Photo: 武者良太

SEL1655Gと同時に、SEL70350G(E 70-350mm F4.5-6.3 G OSS)も発表されました。フルサイズ換算で525mmまでの望遠域が撮れるレンズです。

望遠域となると、手ブレ補正はボディ側だけじゃなくてレンズ側にあったほうがよき。だからこそのOSSつきGレンズなのでしょうけど、コイツがいい。

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ISO6400 F6.3 1/400 525mm SEL70350G
Photo: 武者良太

夜でも三脚使わず手持ちで525mm域の望遠写真が撮れるんだぜ! この写真はRAWデータをパソコンで現像しましたが、ズームして細部を見比べないとJPEG撮って出しの写真と対して変わらず。

α6600の低輝度ノイズ処理の上手さもさることながら、軽量なSEL70350Gとホールディングのいいα6600の組み合わせだからこそのカットかもしれません。

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ISO400 F6.3 1/200 525mm SEL70350G
Photo: 武者良太

非日常な空間をシャープに切り取れる超望遠域は使っていて楽しいこと。「遠くにあるあの場所、ここからでも切り取れるかも」と、普段とは違った思考で散歩できるのも嬉しいこと。

足りないのは最新世代の単焦点APS-Cレンズ

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ISO100 F1.8 1/20 52mm SEL35F18F
Photo: 武者良太

2019年は、ソニーが改めてAPS-Cにチカラを入れてきた年です。だからα6400からのα6600が登場したし、標準/望遠のステキズームも発売されました。

でもなにか足りないよね。そう、セクシーなAF単焦点レンズが足りない。焦点距離は固定でも、小さくてハンドリングのいい単焦点レンズが出てくれたら、α6600の魅力はもっとマシマシになるんじゃないかなあ。と思って、フルサイズ用のSEL35F18F(FE 35mm F1.8)と合わせてみました。

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ISO100 F1.8 1/50 52mm SEL35F18F
Photo: 武者良太

フルサイズ換算52mmなので、ストリートスナップ用にはちょっと長いけど、うん。楽しい。背景と距離をとってめっちゃぼかしていいし、アンダーに押さえてマッタリ感を出してもいい。

コイツはコイツでほんといいレンズなんだけど、やっぱりもちっと小さいほうがいい。そしてフルサイズ換算28mmか35mm域のAPS-C AFレンズが欲しくなりますね。

手強いライバルが多いなかでどれだけ存在感を出せるか

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Photo: 武者良太

気になるのはちょいと高いかなと思えるところ。ボディ単体で15万9900円。ステキズームレンズをいれたら1本10万円とか14万円とか追加になっちゃう。

この予算があるなら、他にも選択肢はあるわけです。なにせ今現在、フルサイズミラーレスのEOS RPのボディ価格が最安値で11万円代ですよ。

ヘッドホン端子がいらなければ10万円台のEOS M6 MarkIIやZ50も候補に入るでしょう。またAF性能に秀でたα6400、ボディ内手ブレ補正があるα6500(共に9万円台)も狙いどころだし。

これは迷う。迷います。群雄割拠すぎます。

だからこそいいたい。失敗したくない人はα6600を買うべきだっていいたい。改めて書きますが、強力なAF性能&手ブレ補正機能のあわせ技は高い価値があります。しかもミラーレス界で長い歴史を誇るといっていいEマウント機。とりあえず中古レンズで武装を固めるにしても、中堅どころはたくさん揃っていますシグマのDNシリーズとか。

ボディの性能が高ければ高いほど、長く愛用できる1台となるのだから。迷ったらα6600でいいんじゃないかな。迷いの少ないAFを積んでいるだけに(蛇足)。

Source: ソニー

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