今度は爆発しませんでした。
いずれNASAの宇宙飛行士を乗せて宇宙へと飛び立つ、SpaceX(スペースX)のクルー・ドラゴン宇宙船。こちらが脱出用エンジンの点火テストを完了しました。
ロケットに万が一の事態があった際に備えて、宇宙船には宇宙飛行士を安全な場所へと非難させる緊急脱出用エンジンが搭載されています。クルー・ドラゴンの場合には「スーパードラコ」と呼ばれるエンジンが8基搭載されており、これが推進力を生むのです。
そして今回、フロリダ州のケープ・カナベラル空軍基地にて実施された脱出用エンジンの点火テストは、無事成功に終わりました。実はSpaceXは今年4月にも同様のテストを実施していたのですが、そのときには宇宙船が爆発炎上するというアクシデントが発生していました。
今後、クルー・ドラゴンは空中での緊急脱出装置のテストを実施した後、2人の宇宙飛行士を乗せて国際宇宙ステーション(ISS)まで打ち上げるデモを実施し、その後に実際の有人打ち上げ運用が開始されます。また、Boeing(ボーイング)も「CST-1000 スターライナー」宇宙船による、宇宙飛行士の輸送を計画しているのです。
Source: The Verge