アマチュア宇宙愛好家、月面に激突したインドの着陸船の捜索でNASAに貢献

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  • author George Dvorsky - Gizmodo US
  • [原文]
  • 岡本玄介
アマチュア宇宙愛好家、月面に激突したインドの着陸船の捜索でNASAに貢献
Image: NASA/LROC

NASAの期待通り、一般の天文ファンが発見してくれました。

インドのヴィクラム着陸機が月に激突してから3カ月が経過しましたが、NASAがやっとその墜落地点の正確な位置を確認することができました。NASAは、インドのアプリ開発者でアマチュア天文家であるShanmuga Subramanian氏が、失われた着陸機の散乱した残骸を発見したと語っています。

お互いTwitterで報告

NASAが褒め称えるような発見というのは、そんなに頻繁に起こるものではありません。なのでこのツイートを投稿したSubramanian氏の興奮たるや、相当のものだったのではないでしょうか。

NASAが月面のヴィクラム着陸機発見者の名簿に僕を記載してくれました。

機械工学者であり、アプリ開発者であるSubramanian氏は、墜落の数日後にNASAのルナー・リコネサンス・オービターが撮影した写真を注意深く調べていたとき、残骸が散らばっている場所を発見しました。

NASAが公開した写真は2019年9月26日に撮影されたもので、ヴィクラム着陸機が衝突した場所のものとなっています。NASAはこれを公開したことで、一般の人々が墜落した着陸機とその残骸のある地域を見つけてくれることを願っていました。

そしてその戦略は見事に成功。墜落現場を特定したNASAは、そのことをツイートしました。

我々のNASA月探査ミッションを行っているルナー・リコネサンス・オービターにて、チャンドラヤーン2号ヴィクラム着陸機が発見されました。衝突現場の写真を見てください。

墜落したヴィクラム着陸機

チャンドラヤーン2号ミッションの一環として、2019年7月に打ち上げられた月麺着陸船ヴィクラムは、月に探査機を着陸させた第4の国になろうとするインドの取り組みでした。悲しいかな、着陸機の墜落は、数カ月前に軟着陸に失敗したイスラエルの月面探査機Beresheetの失敗を不気味に思い起こさせますが。

9月7日の早朝、何百万人もの興奮したインド市民が見守る中、探査機は月面から2.1kmの地点で停止してしまいました。そこからの減速に失敗し、探査機は推定時速180kmで月に衝突。その後、インド宇宙研究機関(ISRO)は数週間にわたって着陸機との接触を試みたものの…結局諦めざるを得ませんでした。

発見は10月だがNASAの確認作業が遅れた

実はSubramanian氏は、10月初めに残骸の現場を発見していましたが、NASAがこの発見を確認するのに数週間かかってしまいました。注釈が付いた事故現場の画像には、数kmにわたる範囲に無数の小片が散乱しているのが示されています。

Subramanian氏に送られた電子メールの中で、ルナー・リコネサンス・オービター・カメラの副プロジェクト科学者ジョン・ケラー氏は、以下のように発見が遅れたことについて謝罪しています。

結果を公表する前に、見解の解釈を確認すると共に、すべての利害関係者の意見を聞いて確認する必要がありました

ISROは着陸失敗の主な原因として、探査機の誘導ソフトウェアに関連した不具合だ、と話しています。そしてインドはこの失敗にめげずに、早ければ2020年11月にも、月麺着陸の可能性があるチャンドラヤーン3号ミッションで再挑戦する計画とのことです。今度は成功させてほしいですね。

Source: Twitter (1, 2) , The New York Times

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