映画『ジュマンジ/ネクスト・レベル』のゲーマーなプロデューサー陣にインタビュー

  • author 傭兵ペンギン
映画『ジュマンジ/ネクスト・レベル』のゲーマーなプロデューサー陣にインタビュー
Image: ©2019 Sony Pictures Digital Productions Inc. All rights reserved

ドウェイン・ジョンソンはスーパーヒーロー。

ゲームの世界に閉じ込められた学生たちのサバイバルを描く、ドウェイン・ジョンソン主演の映画シリーズ最新作『ジュマンジ/ネクスト・レベル』。

今回はそのプロデューサーで、『スパイダーマン』シリーズや『ヴェノム』などの超大作を手掛ける名プロデューサーマット・トルマックと、『ワイルド・スピード/スーパーコンボ』など近年のロック様映画を手掛けるドウェイン・ジョンソンの相棒プロデューサーのハイラム・ガルシアにインタビューをさせていただきました。

前作までさかのぼりなぜ今、『ジュマンジ』のリブート版を始めたのか、どうやって世界最大の映画スターたるドウェイン・ジョンソンの参戦を決めたのかなどいろいろ伺っています!

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Image: ©2019 Sony Pictures Digital Productions Inc. All rights reserved
前作から見覚えのある「ゲームキャラ」4人だけど、今回は中身のプレイヤーが少し違う。

──なぜジュマンジをリブートしようと思ったのでしょうか?

マット・トルマック(以下、トルマック):まず、私たちが大好きな映画だったからというのがありますね。原作の絵本や最初の映画にあった「ゲームの世界に巻き込まれたら」という素晴らしいアイデアは、私やハイラムのようなゲーマーには惹かれるものがありました

ゲームには空想的&現実逃避的なところがあって、その中でなりたい誰かになれるというのは、世界共通の魅力だと思っていて、それが活かせる作品だと思ったのです。

ハイラム・ガルシア(以下、ガルシア):それに付け加えるとしたら、とにかく映画の制作者は大きなアイデアを活かせる大きな世界を探し求めていて、幸いにもこのシリーズではジュマンジは遊び続けてもらうために進化をし続けるゲームだという設定があります。

しかし、そのゲームの設定は面白いというだけじゃなく、子供が試練を経て自分自身が一体何者なのかを見出し、仲間との友情を育んでいくという、誰しもが経験する成長にも重なるストーリーの中心としても機能してくれるのです。そこに魅力を感じて、リブートに踏み切りました。

どんなに良いアイデアがあっても、ストーリーを引っ張って観客の共感を呼んでくれるものでないとダメなんですよ。

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主人公(リアル世界)とそのおじいちゃん。

──お二人ともゲーマーとのことですが、好きなゲームはどんなものですか?

ガルシア:私にとってゲームで重要なのは、友達との繋がりです。世界中で仕事をするので、オンラインを通じて仲間と遊べるということを重視しています。なので、『NBA2K』や『コール オブ デューティ』、『オーバーウォッチ』、『ディビジョン2』なんかがお気に入りですね。

特に『コール オブ デューティ4 モダン・ウォーフェア』で初めて遊んだときの衝撃が心のなかに深く刻まれています。友達の間でもすぐ「あれやってるか?」って大きな話題になったし、当時の競技的な盛り上がりは凄まじかった。『ブラックオプス』などなど外観こそ変われど、結局の所、我々はあの『4』と根源的には同じもので遊び続けていますね。なので一番好きなのを挙げるとすれば『4 モダン・ウォーフェア』ですね。

トルマック:私はハイラムよりも年寄りなので息子と一緒に『フォートナイト』や『レインボーシックス シージ』なんかで遊んでいます。『NBA2K』では息子にコテンパンにやられるてバカにされるのが定番になっていますね(笑)。なので私にとっては、息子と繋がれるものとなっています。

ゲームはどんなところで遊んでもその中の世界が自分にとっての聖域になるのも魅力で、まさにこの映画にも通じるところとなっています。実は前作の脚本家もかなりのゲーマーで、ゲームの中では誰にだってなれるから自分の身体に違和感すら感じると言っていたのを覚えています。

私自身、息子と遊ぶ中で同じように感じていて、面白いストーリーのアイデアになるなと思い、今作で採用されています。まぁ実際のところは、息子がゲームの中ですごいパワーで私をぶちのめすわけですが(笑)。

ガルシア:私は今でもTVゲームで姪や甥を倒し続けてますよ(笑)。

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プレイ中にキレる、でも中断は許されない。

──ドウェイン・ジョンソンがこのシリーズに出演するきっかけはなんだったのでしょう?

ガルシア:ドウェイン・ジョンソンがレッスルマニア(プロレスのイベント)に出た頃、私たちのエージェントのブラッドから「マット・トルマックが『ジュマンジ』のリブートのいい企画を持ってる」と聞いて、私は『ジュマンジ』のファンだったのですぐに企画に興味を持ちました。

ただ、オリジナルの『ジュマンジ』はファンから愛されている作品なので不安でもありました。ロビン・ウィリアムズがやった素晴らしい作品にしっかり敬意を払わなきゃならないし、自分たちを含めファンの愛に応えられる作品にしないといけないと感じていましたからね。

ブラッドは、世界一忙しくってオファーが山程くるドウェインの優秀なエージェントなので過剰に売り込んだりはしないのですが、「これは光るものがあるから、脚本を読んだほうがいい」とドウェインに勧めたんです。するとドウェインはその日のうちに読んで、「俺はやるぞ」すぐに電話をかけてきてきました。

こうして参加することが決まったわけですが、とにかく私のパートナーのマット・トルマックは名プロデューサーでスタジオの作品は世界の観客に訴えかけ、驚かせる要素をいつももっていていますよ。だからこそ、参加することになったのです。

トルマック:ありがとう、パートナー(笑)。実際、夢がかなったような気分であると同時に、こうなることはなんとなくわかっていました。ただ、ドウェインはまさに今回の役にぴったりでした。

彼は私の友人で一緒に仕事もしていますが、それでも彼をスーパーヒーローのような存在だと思っています。人々に憧れを抱かせる凄まじい肉体を持ちながら、子供っぽいところもあり、我々と同じ常人の心をもっているのです。だからこそ、世界中の人々が親近感を抱くことができるのです。それこそ我々の映画に求めていたことであり、描こうとしていたものでした。

ただ、彼のような世界最大の映画スターに作品に出てもらうのは難しいので、奇跡のようなことでしたよ。それでも作品に対して私が抱いたものを、彼の方も感じてくれたのでしょう。だから自分の手柄ということにはしたくないですね。

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Image: ©2019 Sony Pictures Digital Productions Inc. All rights reserved via Sony Pictures
ドウェイン・ジョンソン。

──そんなシリーズを実際に作り出す上で、一番難しかったことはなんですか?

ガルシア:そもそもとして映画を完成させるのは難しいわけですが、まず大変だったのはファンの期待に応えることですね。愛されている作品ということもあり、ファンは守りに入っていて、最初の予告編を出した時の彼らの反応はかなり辛辣なものでした。

でも、そんな形でかなりの困難が待ち受けていることはわかっていました。ロビン・ウィリアムズの素晴らしい作品がありますし、なにより自分たちもファンなので気持ちはわかります。

だからこそ、ファンには彼らが愛してきた作品を作り変えてしまうのではなく続きであって、しっかりと作品に敬意を払いつつ、それと同じくらいみんなに愛してもらえる新作にすると伝え、信頼を勝ち取っていく必要がありました。それが大変でしたね。

このメッセージがみんなに伝わり始めてからは、かなり上手くいくという実感がありました。

トルマック:そのとおりですね。そして、この成功に欠かせなかったのは脚本家でもあり監督でもあるジェイク・カスダンです。私たちプロデューサーからすれば、映画作りでもっとも重要なのは毎日の制作現場でみんなを導いて、映画全体のトーンを決めるリーダーの存在です。

そしてジェイクはこのフランチャイズとキャラクターの深く理解してばっちり決めてくれる人物で、この映画作りに欠かせないピースでした。

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Image: ©2019 Sony Pictures Digital Productions Inc. All rights reserved via Sony Pictures
お馴染みの4人と、見覚えのないキャラがもう一人。

──それで前作は大ヒットとなりましたが、今作の制作を決めたのはいつ頃ですか?

トルマック:ゆるい形で会話をしながら続編を作ることを決めていくのが常ですね。ただ、この作品は前作での観客の反応を見て、かなり前向きに考えていました。

私たちプロデューサーはどうにかして続編を作り続けたがる生き物です。が、とはいえ、観客に映画がちゃんと届いたか、観客が何を求めていて、観客がいつ頃次作を見たいと思っているかを確認するのが重要です。

そして観客の反応から、これはいける、と感じました。

それからスタジオと次回作をやろうという話になったわけですが、ただ続編を作るのではなく、ちゃんと続編を作りに値するストーリーを用意しようと決めました。前作と同じように観客に喜んでもらわなきゃダメですからね。

そしてジェイクも参加してストーリーが決まり、そこからはすごい勢いで続編を作っていきました。

ガーシア:この業界では、映画が成功するととりあえずそのチャンスに飛び乗る形で続編制作を決めて、ファンも飛び込んでくるわけですが、そこに明確なビジョンが無い、なんてケースは少なくありません。

今回は新たな設定を愛してくれているファンの反応も、スタジオのやる気もありましたが、それでもジェイクがジュマンジの世界を掘り下げていく、ちゃんとしたストーリーが用意できるまで撮影を始めないことにしていました。

そして幸いにしてジェイクが『ジュマンジ』の遺産を継ぐにふさわしいストーリーを作り出してくれたので、スタジオも大喜びだったし、前作よりもより速いペースで制作を進めることができたわけです。

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揺れ動くストーリー。

──早速『ネクスト・レベル』を見させて頂いてかなり面白かったので、さらなる続編に期待したいところなのですが、実際のところそういった話は出ていますか?

トルマック:さらなる続編の話は、とりあえず年末のホリデーシーズンが終わるまで相談しないとジェイクに約束しているのですが……(笑)。ともかく、続編をやるとしたら、さっき説明したのと同じアプローチの仕方になると思います。

まぁ公開が全世界で始まって一段落したホリデー明けに電話をかけまくると思いますね。

ガーシア:観客の反応をみて、続編を望む声がちゃんとあるかどうかを確認して、もし前作と同じくらいのものが得られれば、1月から各方面に電話をかけまくってジェイクを起こしますよ(笑)。


ドウェイン・ジョンソン、たとえ友人になってもスーパーヒーローにしか見えないというのは熱いお話。『ジュマンジ/ネクスト・レベル』はそんなドウェイン・ジョンソンが、前作とはうって変わって中身のキャラクターがおじいさんになっていて、文字通りボケまくるのも見どころとなっています。

語るべき価値のあるストーリーと言っていただけあり、前作の話をもう一回やるだけじゃない捻りのある展開を見せてくれるし、中身がおじいさんのドウェイン・ジョンソンを筆頭にアクション満載。プロデューサーたちと同じく、ゲーマーな人には特におすすめの作品です。

『ジュマンジ/ネクスト・レベル』は現在大ヒット上映中。ちなみに前作『ウェルカム・トゥ・ジャングル』はNetflixなどで配信されていますよ!

Source:『ジュマンジ/ネクスト・レベル』公式サイト

配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメン
©2019 Sony Pictures Digital Productions Inc. All rights reserved

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