スタートアップ企業Skyryseが作るヘリコプター自動運転システム

  • author 岡本玄介
スタートアップ企業Skyryseが作るヘリコプター自動運転システム
Image: Skyryse/YouTube

古い機体でも、世界で最も賢いヘリコプターに大変身です。

アメリカのスタートアップ企業Skyryseが、既存のヘリコプターを自律飛行させるシステムを作りました。彼らが作るハードとソフトを組み込めば、もう操縦士が手を触れずとも、音声指示で行きたい場所へ飛んでいってくれるのです。

Fresh Gadgetsが取り挙げた、試験飛行の様子をご覧ください。

Video: Skyryse/YouTube

世界では無人や有人のVTOL(垂直離着陸機)をゼロから開発して頑張っている企業や個人がありますが、既存の技術を改造して自律運転させるほうがよっぽどコストを抑えられそうですよね。

1990年からあるヘリコプターを自動化

TechCrunchいわく、この動画のデモ機はロビンソン R44なのだそうですが、こちら1990年からあるヘリコプター。それくらい古い機体でも自動化させられるってことなのです。

それはSkyryseが開発した「Skyryse Flight Stack」というシステムのおかげとのこと。これは人間の操縦士の支援や、故障時の飛行制御などを行ない、連邦航空局のシステムとも連携するように設計されているのです。

CEOの理念

Skyryseの設立者である、マーク・グローデンCEOは、会社などの目的地ありきで居住地が縛られてしまう、現在のインフラ構造はナンセンスだ、という理念を持っています。なので100年以上も進化がないインフラ構造から脱却するために、道のない大空で高速移動するのがこれからの時代だ、ということでこの事業に取り組んでいるのだそうです。

なんだか、人の魂を破壊するL.A.の渋滞地獄から抜け出そうとL.A.の地下にトンネルを掘るイーロン・マスクと近い思想ですよね。ですが、わざわざ地下を掘削するよりも、工事の必要がない大空のほうが効率的です。

当たり前になりつつある航空機の自動化

以前には、翼のある小型航空機用に自動着陸システムが実現した、という話題をお届けしたことがありました。あれは、カメラや独自開発した画像処理ソフトウェア、それに全自動制御システムを搭載したことで、無人航空機や空飛ぶタクシーの可能性をグっと押し上げる発明でした。

ですが、既存のヘリコプターが自律型VTOL機のようになるのであれば、普及も早そうですよね。Skyryseはアメリカの企業ですが、富裕層が渋滞地獄を回避するために空を飛ぶ、世界一のヘリ通勤都市サン・パウロで特に需要が出そうな気がします。

Source: Skyryse, YouTube via Fresh Gadgets, TechCrunch

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