あ、そういえばこれ無料だった。
WindowsやmacOSのマシンを購入するということは、ハードウェアとOSを購入しているだけでなく、無料のアプリも購入していることを忘れがち。今回はプリインストールアプリに着目して、WindowsとmacOS、それぞれ改めてご紹介します。
「そういえばこれ使ったことなかったな」というアプリ、結構あると思いますよ。
Windows
Windowのソフトウェアは、ここ数年でmacOSに追いついてきた感じがありますが、マイクロソフトはWindowsが始まった当初からずーっとソフトウェアを提供し続けています。マインスイーパとMicrosoft製のブラウザ以外にも、一度は触ってみる価値のある無料のプリインストールアプリを紹介していきましょう。
メール

タブレットフレンドリーにOSを改良し始めてから、Windowsネイティブアプリが全てよくなっているわけではありませんが、メールアプリは例外です。デスクトップメールクライアントに必要なもの全てを備えていると思います。
Microsoftアカウントで取得した無料のOutlook.comアドレスを使うことが前提になっていますが、GmailやiCloudなどのアカウントも簡単に追加できますし、重要なメールを受信トレイでうまく選別してくれます。多数のカスタマイズオプション、ダークモード、自動応答や署名などの標準的な電子メール機能もバッチリです。
OneNote

OneNoteは、Windows 10の一部として提供され、誰でも無料で利用可能。ほぼ全てのものを記録していくのに最適なアプリのひとつです。EvernoteやmacOSのノートと同様、買い物リストから論文のアイデアまで、すべてを保存できるデジタルノートパッドとして使うことができます。
OneNoteはMicrosoftアカウントを使用してデバイス間で情報を同期します。(AndroidおよびiOS用のOneNoteアプリもあります)。常にメモや写真、スケッチをいつでも保存しておくことができ、Windows 10デバイスでスタイラスペンを使って手書きでメモするのも使いやすくてとても便利です。
Your Phone

スマートフォンをWindows10で閲覧・操作できるソフトYour Phoneですが、実質Androidユーザー専用になります。スマートフォンの画面をミラーリングできるものではなく、写真をPCで閲覧できるようになったりSMSメッセージ・通知の確認・送信くらいしかできませんが、それでも便利に使うことができると思います。スマートフォンを出さずにWindows 10のデスクトップから直接テキストで返事をしたり、USBケーブルを接続しなくても簡単にデバイス間で写真や動画を同期できます。ただしAndroidにもコンパニオンアプリが必要です。
Photos

試行錯誤の末、マイクロソフトはついにまともな写真管理・編集アプリをWindows 10に搭載することができました。
自動でベストな写真をピックアップして、自動でモンタージュムービーを作成してくれる機能や、(許可していれば)自動顔認識機能もありますし、色の調整から3D効果を加える機能もあり、ポップな写真の編集が可能です。ハードドライブ全体から写真や動画を集めて、単一のインターフェースでアクセスできるようになっているのも使いやすくていいですね。
Microsoft Solitaire Collection

Windowsの伝家の宝刀ソリティア。
一定以上の年齢の方には言わずもがなですが、もしソリティアをやったことはない人は、ぜひいにしえのWindowsから付属しているソリティアを起動して、自分の生産性の急降下に備えましょう。Windows 8で消えたソリティアですが、ニーズに答えWindows 10で復活。ソリティアの5つのモードが搭載されています。
macOS
Apple(アップル)は、長い時間をかけて純正の無料ソフトウェアに多大なる投資をしてきました。 有料ソフトウェアを用いてドキュメントを書いたり、ビデオや写真を管理したり、オリジナルの音楽を制作する代わりに、Macを購入すれば必要なツールを無料で手に入れれられます。Macの無料アプリは、専用の有料アプリと比較すると機能面では敵わないものの、ライトに使うユーザーにとっては十分過ぎるほどです。
iWork

昨今のAppleのイベントでは、Pages、Numbers、Keynoteについてあまり言及されなくなってきましたが、Officeに有料課金するほではない、もしくはGoogleの無料オンラインツールを何らかの理由で使っていない場合は、Appleの iWorkアプリでも十分に仕事ができます。Officeほど機能は充実していませんが、ほとんどのmacOSユーザーにとっては必要十分だと思います。
必要があればワードプロセッサー、スプレッドシートツール、プレゼンテーションパッケージをApp Storeからダウンロードする必要があります。無料版はiOS、iPadOSでも利用可能で、Webブラウザでも同等に使うことができるため、iWorkはデバイス間でシームレスに便利に使うことが可能です。iCloud経由でWindowsからファイルにアクセスすることも可能です。
Music

iTunesが公式にはiTunesではなくなり、新たにラベルが付けられたApple Musicを改めて使うときがきました。Apple Musicのサブスクライバーであれば、すでにmacOSのMusic アプリを頻繁に使っているかもしれませんが、そうでない場合はDockの隅っこでホコリを被って眠っている可能性があります。ローカルの音楽ライブラリを管理したり、コメントやスター評価、メタデータやプレイリストのアルゴリズムを受け入れるだけではなく、自分で一曲ずつ「ラブ」「好きじゃない」を選択しApple Musicに学習させていくことで、自分好みのプレイリストを作っていくことができます。
Automator

Automatorは長年にわたり、macOSの無料アドオンとしてプロユースに応えてきましたが、まだまだ現役!
macOS上でタスクを繰り返して自動化することができるアプリです。たとえば、画像のリサイズやファイル名を規則的にリネームするような作業や、複数のPDFを繋ぎ合わせる、ファイルの特定のグループをバックアップする、友達の誕生日を思い出す、特定のフォルダーを定期的に削除する…、といった作業をAutomatorでグラフィカルに自動化することができます。
iMovie

Windowsユーザーは、Windowsムービーメーカーが廃止されたときに無料のビデオ編集ソフトを失ったかもしれませんが、macOSにはiMovieがあります。動画を簡単に編集したいときにとっても便利。
動画の読み込みが完了すると、見慣れたビデオタイムラインビューに加えて、多数のフィルターとエフェクトのパネルが表示されます。スローモーション、早送り、ピクチャーインピクチャー、さらにグリーンスクリーン操作までサポートされています。ちゃんと動画編集をしたいユーザーにとっては、もっと自分でコントロールできる機能が欲しくなるところですが、iMovieは簡単にそれなりのクオリティの動画を制作することができます。
GarageBand

macOSで無料で入手できる最も包括的なアプリのひとつであるGarageBandは、初心者から上級ユーザーまで目的に合わせたオーディオ作成ができます。曲のデモの録音や、ポッドキャストで配信したい音声があるのならGarageBandの出番です。マイクで録音できるものなら何でもキャプチャして処理し、世界中に共有することができます。
Macに接続するリアルな楽器がなくても、GarageBandに備わるさまざまなバーチャル楽器(たとえばバーチャルドラム)を使って、バッキングトラックの作成もできます。最大255のオーディオトラックでミキシング、リミックス、レイヤー化、学習までできて、GarageBandが無料なんて本当にすごいことですよ。