大丈夫? TikTok、子どもたちの安全保護を怠ったと一斉提訴される

大丈夫? TikTok、子どもたちの安全保護を怠ったと一斉提訴される
Image: TikTok via Gizmodo US

子どものふりをした大人が近づいてきて…!

いまや小中学生でもスマートフォンを普通に持つ子どもたちが増えてきており、SNSの利用も盛んです。ただし、そこに関連する事件犯罪が多発していることは否めません。保護者の皆さんの心配は絶えないなかで、サービス運営側の対応が問題になったりもしていますよ。

米国でTikTokが提訴される

このほど米国イリノイ州北部地区連邦地方裁判所では、子どもたちのプライバシー保護を怠ったとして、TikTokおよび前身のMusical.ly、運営元のByteDance一斉提訴されました。

TikTokといえば、日本国内でも、多くの若者たちが利用している動画投稿アプリです。訴状によると、親の同意を得ることなく、未成年者に氏名、連絡先、年齢、プロフィール写真などを登録させて、個人情報を収集していたのみならず、その収集データがオープンに公開され、だれでも望むならば検索して入手できる状態になっていたと非難されていますね。

TikTokは、2017年にByteDanceが買収したMusical.lyがベースとなっています。今回の訴訟の内容は、おもに2016年10月以前の状態が問題視されているため、必ずしも、現在のTikTokに、同じ危険が存在しているというわけではないでしょう。しかしながら、多くの親が一斉提訴に踏み切った理由として、子どもたちの個人情報とともに、現在位置まで特定可能な状態で運営されていたことが挙げられています。

たとえば、Musical.lyには、いまいる場所から半径50マイル(約80km)以内にいるユーザー名をリストアップし、フォローしたり、ダイレクトメッセージでコミュニケーションを取れる機能が用意されていました。また、子どもたちが登録時に入力した個人情報が、デフォルトで全員に公開される設定となっていたほか、たとえ非公開設定を選んでも、だれでもプロフィール写真などは閲覧可能になっていたとされています。

アプリでは、実際のところ、あらゆるプライバシー保護機能デフォルトオフになっていたと考えられ、その結果として、アプリを使いながら、未成年のユーザーと接触を図ろうとする大人が後を絶たないという報告が何度も寄せられていた。

訴状では、このように提訴理由が説明されており、子どものふりをしてターゲットを探す小児性愛者たちが、同サービスに群がっていたことまで指摘されています。

すでにTikTokは、今年に入って、COPPA(児童オンラインプライバシー保護法)に違反したとして、米連邦取引委員会(FTC)から、巨額の罰金刑を科されていました。今回は、単に違法に子どもたちの個人情報を収集しただけではなく、それを公開提供していた運営方針も争点となっているようです。

なお、TikTokの広報担当者は、訴状の告発理由すべてに同意するものではないが、和解に向けて話し合いが進んでいることも明らかにしていますよ。多くの子どもたちが利用する人気のサービスであればあるほど、プライバシー保護も高いレベルが求められる時代になってきましたよね。

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