ビデオ会議でどのアプリ使おうか問題...。
技術が発達し、ブロードバンドや携帯電話での通信速度も速くなり、「チャットしたいなぁ」と思えば、互いの顔も見られる時代になりました。ビデオ通話アプリにはどんなものがあるかというと、携帯電話にも、ラップトップにも、おまけにテレビにまでいろいろたくさんありすぎて、選ぶにも一苦労です。というわけでご紹介します。米Gizmodo編集部が選んだ最強ビデオ通話アプリ、ベストセブン!
【1位】Skype(Microsoft)
- 利用環境:ウェブ、Windows、macOS、Linux、Android、iOS、Xbox、Alexa
- 長所:ほぼ誰でも使えるアプリ
- 短所:インターフェースにまだ少しイラッとくる部分がある
- こんな人にオススメ:ビデオ通話をしたい人ならほぼ誰でも

Microsoft(マイクロソフト)のSkypeには、たしかにイラッとくる部分があります。ですが、世に出ているほとんどすべてのプラットフォームで使えるということを考えれば、(たいていは)安定していますし、信頼できますし。それに、画面共有やインスタントメッセージングといった追加機能もありますから、今のところは第1位とさせていただきましょう。少し課金すれば、Skypeアプリから固定電話や携帯電話に電話をかけることもできますしね。
ビデオ通話に関しては、いっぺんに50人までを相手にチャットができるそうで(え、そんなに!?)。それから、手元にスマホやラップトップがなくても、Amazon(アマゾン)のEcho Showや、Xboxを使えば通話が可能です。それに、ステキな機能はまだ他にもいくつか。たとえば、自分の後ろに映る背景をぼかすなんてことも! 汚部屋対策にいかが?
【2位】FaceTime(Apple)
- 利用環境:macOS、iOS
- 長所:Appleのデバイスにはシームレスに組み込まれている
- 短所:Apple以外のデバイスにはあまりにもノータッチ
- こんな人にオススメ:Appleのデバイスしか使わない人。そして、Appleのデバイスを使う人とだけつるむ人。

FaceTimeはオシャレだし、確実だし、使いやすいし…。でも、Apple(アップル)のデバイスにしか搭載されていない! ということで、これを1位にはできないのです…。みなさんのおじいちゃんおばあちゃんがAndroidを使っていたら? 上司がWindowsを使っていたら? どうにもなりませんよね。Apple製のハードウェア以外サポートしていないという点を除けば、ビデオ通話に必要なものはすべて、 FaceTimeにそろっています。
もちろん、グループFaceTimeという機能もあって、一度に最大32人とチャットができるのですが…そんなに大勢と一度に話したいモノ好きな方がいらっしゃれば、どうぞ。それから、ユニークなフィルターや「Memoji」のステッカーも追加されています。SkypeにはあってもFaceTimeにはない「高度な」機能も、いくらかあるかもしれません。ですが、これはiOSやmacOSに搭載されるものとして作られているので、Appleのハードウェアを使うなら、選んで当然かも。
【3位】Google Duo
- 利用環境:ウェブ、Android、iOS、Google Nestシリーズ
- 長所:使うのが超簡単
- 短所:機能が少ない
- こんな人にオススメ:Googleのエコシステムに巨額の投資をした人

ソーシャルやコミュニケーションアプリに関しては、イマイチな結果となってしまったGoogle(グーグル)ですが、驚くなかれ、Google Duoは、とてもいい…! 機能がたくさん搭載されているということよりも、シンプルで使いやすく、通話映像も信頼性が高いというところを評価しています(Googleの「かの」アルゴリズムも、見えないところでがんばってるんでしょうな…)。
このGoogle DuoはSkype同様、ウェブブラウザーで使える数少ないビデオ通話アプリなので、Chromebookをお使いだとか、コンピューターに余計なソフトをインストールしたくないというときにぴったりかと。グループビデオチャットも、ここでは最大8人。だけど、ビデオメッセージを残したり、応答する前にビデオのプレビューを見たりなんてこともできるんですよ。
【4位】Signal
- 利用環境:Android、iOS
- 長所:「プライバシー」を「暗号化」で守る
- 短所:機能が最小限かも
- こんな人にオススメ:盗聴されたくない人

ここで紹介した他のビデオ通話アプリのように凝ったものではありませんが、Signal(シグナル)は「プライバシー」と「セキュリティ」を何よりも優先しています。これ、めっちゃいいわ! (って、Facebookさんに言いたい) Signalでのビデオ通話は、ご期待どおり完全に暗号化されているのですが、インターフェースには最低限のものだけ。使いやすいんですけどね。だけど、ビデオ通話ができるのは、携帯電話のみ。デスクトップ版のSignalアプリではサポートされておりません。
使える機能は本当に必要最小限でも、Signalはミニマルなものを目指していたので、そのとおりにはなっています。話し相手のビデオフィードが見られるならそれでよし、と。Signalにはグループビデオチャット機能がなく、ステキなフィルターもついていません。ですが、プライバシーに配慮しているという面で、ビデオ通話アプリのオプションとしては現状ベストと言っていいでしょう。
【5位】Facebook Messenger
- 利用環境:ウェブ、Android、iOS、Portal (Facebookのスマートディスプレイ)
- 長所:自分のソーシャルグラフになじむ
- 短所:Facebookだというところ
- こんな人にオススメ:他の新しいアプリをインストールしたくない人

Facebookが作ったカメラをリビングに設置してもかまわないのであれば、Portalのデバイスを使い、お持ちのテレビをFacebook Messengerのビデオ通話デバイスにしてしまうというのがいいのでしょう。おまけに、あなたが動けば部屋中を勝手に追っかけ回してくれるらしいし。いやいや、変な意味じゃなくて! MessengerアプリはAndroid版やiOS版もありますし、必要に応じてウェブ上でも使えます。
プライバシーのことは心配ですが、ランキングの中ほどにこのMessengerを入れておきました。というのは、アプリをインストールしているお知り合いがネットワークにたくさんいるかもしれませんから…。ビデオ通話をするにも、起動に時間も手間もかからないってだけで違うものですよね。ビデオチャットには50人も参加できるということなので、バーチャル親族会なんかにいいかも。
【6位】WhatsApp
- 利用環境:Android、iOS、Portal
- 長所:途切れない、信頼度の高い通話品質
- 短所:Facebookの傘下
- こんな人にオススメ:友だちが全員WhatsAppを使っている人

WhatsApp(ワッツアップ)メッセンジャーは、いろんな面でFacebook Messengerに似ています。Portal搭載のデバイスで使えますし。ですが、欠点がありまして…。所有するのも運営するのも、ゴタゴタ続きのFacebookという…。ウェブ上でビデオ通話はできないので、Chromebookやブラウザだとアウト。そういうところでFacebook Messengerよりもすこーし格下にしました。
WhatsAppのビデオ通話が実際どうかというと、中断しにくく、信頼のおける品質です。それに、一日中友だち全員とチャットをしているくらいこのアプリを使っているのなら、ビデオチャットにスライドするのもかんたん。グループビデオチャットは自分プラス4人まで。アプリから通話を始める方法がたくさんあるというところがいいなあ、と思っています。
【7位】Alexa (Amazon)
- 利用環境:Echo Show、Fireタブレット、Android、iOS
- 長所:ちゃんと動く。電話なしで使える。
- 短所:自分も友だちもAlexaでの通話に同意しなければならない
- こんな人にオススメ:Alexaに頼って生きている人

Alexaを使ってビデオ通話ができる!と聞いて色めき立つ人は…少ないかも。主にAmazonのEcho ShowかFireタブレットが家にある人たちでしょうね。Alexaのモバイルアプリでもこの機能は使えるんですけど。
とはいえ、Amazon中心のデジタルライフを送るみなさんにとっては、このビデオ通話はかなり使えるのでは。設定も、使いこなすのも、とてもかんたん。それに、信頼度の高さも感じられました。
理想を言えば、自分も通話の相手もEcho Showを持っているのが望ましいでしょう。というのも、Alexaアプリの使用感は、ここであげた他のアプリに比べるとどうしても劣ってしまうから。
おまけに、家族や友だちに予告なしで、ちょこっと声をかけることもできるんですが…もちろん相手から事前に許可をもらえていれば、の話です。自分なら家族といえども、いきなりデバイスの裏から声かけられたらちょっと怖い気もします。まあ、あなたも、ご家族も、そういうのがお好きであれば、どうぞ。