NASAのMars 2020探査車が初めての試運転で大成功!

  • 5,050

  • author George Dvorsky - Gizmodo US
  • [原文]
  • 岡本玄介
NASAのMars 2020探査車が初めての試運転で大成功!
Image: NASA Jet Propulsion Laboratory/YouTube

あまりに絶好調だったんで、次は火星でぶっつけ本番です。

赤ちゃんの貴重な最初の一歩を目撃した両親のように、NASAのMars 2020ミッションに関わる技術者たちは、近い将来に火星を探査することになる新型ローバーの初走行を注意深く観察しました。

これはNASAにとって、とても大事な実験でした。

クリーン・ルームでゆっくり進む

NASAのプレスリリースによりますと、火曜日に初めて、まだ名前が決まっていない探査車が数mほど前進したのだそうです。この試運転は、カリフォルニア州パサデナにあるNASAのジェット推進研究所(JPL)の、宇宙船組立施設「クリーン・ルーム」内で行われました。どうして「クリーン・ルーム」なのかというと、ご想像のと通りとってもすっごく清潔な部屋だからです。

Video: NASA Jet Propulsion Laboratory/YouTube

長時間のテストに耐えた

10時間以上に及ぶテストを行ないましたが、NASAの技術者たちは何の問題もないことを確認し、この6輪の探査車は必要なすべてのタスク実演に成功しました。NASAによりますと、最新式の自律航行システムのテストも上手くいったとのことです。

今回の初走行では、1度に1mを移動し、技術者たちはその移動性能や操縦性能を評価しました(動画で地面に這いつくばって車輪をチェックしていましたもんね)。そこでは火星で出くわすデコボコ道を再現するため、ちょっとした傾斜路の上も走行しました。

191223_mars4
Image: NASA/JPL-Caltech

そして地球上の自重の下でも、装備された機能は予定通りちゃんと作動することができました。

ちなみに火星の重力は地球上の重力の38%なので、この1,050kgの探査車は火星に着陸すると、かなり軽くなります。

またNASAによりますと、このテストは非常に上手くいったので、「次にMars 2020探査機が走行するのは、火星の土の上になります」と、どうやらいくつものステップを飛ばすことになったようです。Mars 2020ミッションは、2020年7月の打ち上げを予定しており、この探査車は2021年2月18日に火星のジェゼロ・クレーターに着陸することになっています。

責任者のコメント

Mars 2020のプロジェクトの責任者、ジョン・マクナミー氏がNASAのプレスリリースでこう話しています。

ローバーは(英語名の通り)“駆け回る”必要があり、 Mars 2020は火曜日にそれを実践しました。私たちは車輪の下にある火星の赤い土を踏み締めることを、待ちきれません

レーダー・スキャン装置も問題なし

技術者たちはまた、車両に搭載された、レーダー波で直下の地表をスキャンする撮像装置「Radar Imager for Mars Subsurface Experiment(RIMFAX)」からデータを収集することができました。探査車の真下にどんな物質があるかにもよりますが、RIMFAXは火星の地上にて、10m以上の深さまでレーダー撮影します。

191223_mars3
Image: NASA/JPL-Caltech

キュリオシティ先輩より頑丈なタイヤ

高解像度の広角カラーカメラで収集したデータを基に判断する専用の車載コンピューターによる、高度な自律航行機能を備えていることから、この探査車は以前のものよりも独立性が高くなっています。

そして、Mars 2020の車輪は耐久性が増すように設計されており、NASAはこの探査車が1日平均200mを移動することを期待しています。これとは対照的に、現在火星での1日の距離記録は、キュリオシティが樹立した214mです。ですが火星で7年活動したキュリオシティののタイヤは、目に見えてボロボロになっていました。

空飛ぶ相棒と生命の痕跡探し

探査車は火星に到着すると、かつて生命が存在した形跡があるだろうと期待される、太古の湖底を探査します。また、惑星の気候と地質を調査し、将来のミッションのために地表のサンプルを収蔵します。

うれしいことに、この探査車にはパートナーがいるんです。それは探査車に搭載される火星ヘリコプターです。これはワクワクしますよね。ヘリ探査は、火星でのまた別のクールなミッションを担当します。

Mars 2020に興味を持った方は、組み立てられる様子車輪とサスペンションが付いたときのストーリーも併せてご覧ください。

Source: Jet Propulsion Laboratory, YouTube, MARS 2020 MIssion

    あわせて読みたい

    powered by