アメリカ人の88%が、TV視聴中に別のデジタル機器を使用してるって

  • author 岡本玄介
アメリカ人の88%が、TV視聴中に別のデジタル機器を使用してるって

すっごく身に覚えがある…。

昔っから、テレビというのはご飯を食べながらとか、掃除をしながらとか、洗濯物をたたみながらとか、何かの片手間に「ながら見」されてきたメディアですよね。今でもその性格は変わっていませんが、近年は別のことをしながらテレビを見る人が増えているのだそうです。

そう、それはきっと皆さんもやっているであろう、スマートフォンをイジりながらのテレビ視聴です。

アメリカ人の「ながら見」の実態

その統計は、Bond Capitalのベンチャー・キャピタリストである、メアリー・ミーカーさんが公表した、333ページにも及ぶ年次レポート「Internet Trends Report」に掲載されています。そしてその38ページ目に、アメリカ人の大多数がデジタル機器を片手にテレビを「ながら見」している、という結果を報告していることを、ars TECHNICAが伝えています。

使われたのは、TV指標企業であるニールセンのデータとのことですが、そこにはアメリカ人の88%が「テレビ視聴中に2番目のデジタル機器を使用している」との数字が示されています。次いで71%が、「視聴しているコンテンツ(番組)に関連するコンテンツを検索している」とあり、3つ目には41%が「視聴しているコンテンツについて友人/家族にメッセージを送っている」とあります。

我々もやっています…よね?

そもそもそんなに見たい番組があるわけではないものの、実際にテレビを見ていると、集中力半分くらいでソシャゲをしていることもよくありますし、片手間によく見るサイトを巡回しながらということも。それに100%の集中力でテレビを見ていても、気になった事柄があれば即座に検索を始めたりと、いつも当たり前にやっています。

そんな、自分がやっていることは、当然他の誰かもやっているワケで、しかもアメリカ人は88%がみーんな同じことをしていたのです。何だか親近感を抱いてしまいますね。

「ながら見」はマルチタスクだ

これはある意味マルチタスクですが、さすがにテレビとスマホの両方を見ていたら、どちらも集中できませんよね。これが更に食事や雑用をしながら行うと、もっと集中力が散漫してしまうのですが、それでも人間はうまいこと、しかも無意識にそんなことをやってのけるのです。そう考えると人間の処理能力もスゴいなーと…、え? そんなふうには思いませんか? そうですよね、フツーにやっていることですもんねぇ。

一日におけるテレビと携帯端末の利用時間が逆転

またレポートの46ページ目には、2009年から2019年までの、一日におけるテレビと携帯端末の利用時間を「分」で表すグラフもありました。

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Image:Bond

2009年に266分だったテレビの視聴時間は、2019年に216分とそんなにガクンと落ちていない代わり、2009年に20分だった携帯端末の使用が2011年から急上昇し、2019年にはテレビを超える226分となっています。

推測ですが、テレビがそんなに落ちていないのは、アメリカにはケーブルテレビの局数が充実しているため、日本より見たい番組が多いからではないか?と思います。ちなみに日本だと、地デジ化のときにテレビの未来を見切り、手放した人たちが続出しましたよね。なので日本で同じ調査をしたら、もっとこの差が顕著かもしれません。

それにしても、この数字は今後もどんどん差が開いていきそうですよね。そして人々は、これからもっとスマホやタブレットを片手にテレビを見続けるのです。おそらくですが、数年後にはPCや携帯端末でストリーム配信を見ながら、それでもなお2台目のスマホをイジる人たちの数字が伸びるんじゃないかなぁ?なんて思いました。

Source: Internet Trend 2019 via ars TECHNICA

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