心踊る「世界初」という響き!
昨年5月にチラ見せしていたLenovoの世界初折りたためるラップトップ。満を辞して開催中のCES 2020で、ThinkPad X1 Foldデビューです。
…折りたためるラップトップって、そもそもラップトップって折りたたむじゃん。いや、画面が曲がって折りたたむということです!
従来のキーボードやタッチパッドを排除して開くと全面がスクリーン。LG製のフレキシブルプラスティックOLEDのスクリーンは13.3インチ。スクリーンが曲がって折りたためるラップトップThinkPad X1 Foldは今回のLenovoが世界初!
全面スクリーンをフル活用するならば、開いて横向きがベスト。内臓されたスタンドを使うもよし、別売りのスタンド(24ドル)を使うもよし。あとは、Bluetoothキーボードで作業スタートです。









コンパクトに使うなら、曲がるスクリーンが本領発揮。下に表示されるWindows 10のスクリーンキーボード、またはX1 Fold用のマグネットキーボードで、超ミニラップトップとなります。
フルスクリーンでも折って使うときでも、スタイラスペンに対応。ペンはWindows Ink連携。テスト端末を触ったときはスタイラスペンの機能はまだなかったものの、米Giz編集部のクリエイティブプロデューサーTherese McPhersonいわく、非常に書き心地よしとのこと。これは、従来のタブレットのガラスではなく、OLEDの表面がプラスティックであることが大きいのかも。
X1 Foldでいちばん注目したいのは、Mode Switcherアプリ。これで画面の使い方(フルスクリーン/キーボード表示/二画面表示。以下画像参照)の切り替えがさくさくできます。のちのちは、Windows 10Xと連携するようにアップデートするそうですが、これはWindows 10Xのリリース時期しだいなので、いつになるかは未定。

スクリーンが曲がることで不安になるのが耐久性ですが、X1 Foldは、他のThinkPadシリーズ同様にMIL規格の810Gテストをパス。この手の端末ではけっこうタフなんじゃないでしょうか。また、スクリーンには6枚のレイヤーが施されており、プラスティック製ながらも日常的な傷にはそこそこ強いそうです。また、ベゼルにシリコンを使ってディスプレイをしっかり守ることで、内部に埃やゴミが入り込むのをブロック。また、レザーのカバーも端末を埃から守ります。
畳んだ状態で横から見るとわかるのですが、X1Foldには隙間があります。これが、Galaxy Foldで話題(?)となったスクリーンのヨレを防ぐ役割を果たしています。感心したのは、この隙間のスペースを無駄にしないLenovoのアイディア。この隙間に付属のキーボードがぴったり収まるのです!


現時点では、X1 Foldに搭載されるCPUは明かされていませんが、編集部の予想は、スタンバイ時の省エネがウリのIntelの10nm第10世代Lakefielチップ。まぁ、あくまで予想ですけどね。なお、スペックは、RAMが最大8GB、SSDは1TB、オプションで5Gモデムあり。
ウルトラポータブルラップトップのX1 Fold。デザインやスペックは期待ですが、新しいだけあってすでに改良の余地があるところも。たとえばバッテリー。もち11時間は悪くはないけど、もうちょっと欲しいところ。1番気になるのはキーボードのタッチパッドが小さいこと。いや、フル画面タッチスクリーンなのでいらないっちゃいらないかもだけど、この小ささはユーザーの使い方しだいではイライラしそう。また、畳んだ状態が1.1インチ(約2.8cm)なのも分厚くてお世辞にもスリムとは言えず。

世界初の曲がるディスプレイのラップトップ。現在市場にあるどのラップトップとも一線を画す、次世代を牽引する端末になるかも。期待は高いですが、真のポテンシャルは使ってみないとわからない! 早くがっつりレビューしたい! 2020年内発売? お値段は2500ドルから。