家庭内の排水、85%も再利用できる浄水タンク。長い目で見れば、費用対効果も◎

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  • author 岡本玄介
家庭内の排水、85%も再利用できる浄水タンク。長い目で見れば、費用対効果も◎
Image: HYDRALOOP

貴重な水を、家庭内でリサイクル!

オランダにある水の都レーワルデンを拠点にするHYDRALOOP社が、家庭内の排水85%を再利用し、消費量を最大45%節約できる浄水タンク「HYDRALOOP」を作っています。

捨てた水を再利用するのは1回だけですが、それでも水資源をかなり守ることになり、また二酸化炭素排出量を削減することにより、水とエネルギーを節約できるのだそうな。

再利用水はこう使う

一度使った水から汚れを除去して殺菌し、洗車や洗濯、庭の散水、トイレなどへの二次利用を可能にします。

日本は小さな島国なのに、キレイな水が豊富なのでピンと来ないかもしれません。ですが他国では水が貴重なところが多くありますし、人間が使えるのは地球ひとつ分の水と、一見して膨大なようでいて、それでも限りがありますもんね。

Video: Hydraloop/YouTube

「HYDRALOOP」は好気性バイオリアクターやUV消毒などを使い、フィルターや化学薬品を使わない独自技術を搭載しています。シャワーなどで出た髪の毛などのゴミは、内部から直接廃棄され、これ一台が全自動で浄水&貯水と、さらには自らシステム内をクリーニングしてくれます。メンテナンスの機会が少なくて済むのが楽チンですね。

ちなみに各排水との接続は、洗濯機と同じくらい簡単なのだとか。

アプリで可視化

専用アプリにて、いつでも浄水と貯水量をチェックすることができます。それにメンテナンスの時期など通知事項も、お知らせがスマホに届きます。また浄水には20ワットの電力しか使用せず、年間±200KwHになるとのことです。

6段階の浄水プロセスと自ら使用を判断する賢さ

洗濯機の水は、お風呂の残り湯を使う家庭も多いかと思いますが、シャワーもお風呂も洗濯も、ほぼ蛇口からの水でそのまま排水されてしまいますよね。ですがそれらが「HYDRALOOP」に集まり、6段階の浄水プロセスで最も厳しいグリーンビルディング評価システムのLEEDBREEAMなど、いくつもの国際基準に適合する水質に生まれ変わります。

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Image: HYDRALOOP

ほかにも貯水量に応じて、独自の判断で洗濯用水を再利用水に切り替えるなど、賢いという意味でもスマートです。

大きな施設にもバッチリ

「CES 2020」でも受賞したというこの「HYDRALOOP」。容量は300Lで、処理能力は一日あたり530L。これは大体5人家族の家庭が想定されています。とはいえ庭にプールがあるなら効果大ですし、民宿や病院、商業施設などもっと大きな施設に複数導入すると、さらなる節水効果を生みます。

お値段は 3,500ユーロ(約43万円)なので、価格的に同等または高価な太陽光パネルを購入するつもりでこっちを買うのもアリかもしれません。特に水が有限の資源だと思うと、ことさらプライオリティーが高そうな気がします。長い目で見れば、費用対効果も高そうですもんね。

まだ日本に代理店はありませんが、公式サイトから予約ができるようになっています。興味のある方はぜひご一考を。

Source: YouTube via HYDRALOOP via Fresh Gadgets
Reference: Green Building Japan, CLESTRA

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