便利さと引き換えに失われたもの...このままAmazon使ってて大丈夫?

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便利さと引き換えに失われたもの...このままAmazon使ってて大丈夫?
Amazonのニコニコ顔がしかめっ面に。2018年11月14日にニューヨークシティのクイーンズ地区に近いロング・アイランド・シティで行われたAmazonの反対運動で。
Photo: Getty

もう、なんでもかんでもAmazon頼りなの、やめた方がいいかも?

クリスマスショッピングの混雑で買い物するのが嫌いな私は、去年、すべてのプレゼントをAmazonでそろえるという暴挙に出ました。ところが年末で配送が混んでいたからか、半分くらいの荷物が予定通り届かず...結局届かなかった分は自分で買いに行き、遅れて届いたものは返品するはめになったので、今年は最初から自分の足で買いに行きました。そういえば、大切な家族のためを思いながらひとつひとつ選ぶ楽しさや、買い物に行く計画性など心の余裕というものを忘れていたかも。

書店の閉店、大手おもちゃ会社の倒産....クリックひとつで物が届いて便利になった一方で、いろんなものを失ってきたような気がします。米ギズモードCatie Keckの心の叫びを翻訳でお聞きください。


プライバシー問題、従業員のストライキゴミ販売問題と、2019年も物議をかもしていたAmazon...。Amazonで買い物しちゃいけない理由は山ほどてんこ盛りなのに、それなのに2019年も大儲けしていた模様...みんな、わたしたちの話を聞いてないな。

つい先ごろもAmazonは、2019年のクリスマスセールは史上最高レベルの売り上げだったとか自慢してましたし。

「Prime」の同日または翌日配達サービスで配達されたアイテム数は過去の4倍近くだったとのこと。5億個以上のおもちゃ、ファッション、ホーム、ビューティのカテゴリーでの注文があったことに加え、驚くべきことにAmazon製品とAlexaの販売においては世界的に記録的な年だったとつづっています。Amazon製品については、特に去年のクリスマス商戦のときと比較して、Echo Dot、Fire TV Stick with Alexa Voice Remote、Echo Show 5については、すぐれた売れ行きを見せたとのこと...。せっかくわたしたちが警告してるのに、みんな、プライバシーについてのわたしたちの叫びを聞いていないようだな。

プライバシーについての真相がどうあれ、これらの製品は常にあなたのリビングで聞き耳を立てていることには変わりありません。ユーザーの住所をさぐるために、Amazon従業員がAlexaの録音内容を聞いているという問題などなど、プライバシースキャンダルのオンパレード。Alexaが間違えてリビングルームの会話を第三者に送ってしまったという問題も、記憶に新しいのではないかと思います。常にデバイスがオンの状態であることについて、子供向けのAmazon Echo Kids Editionを使用することには潜在的な問題があると、米の国会議員も懸念を表明しています。子供の様子が録音されることについて、不安にならない人はいないでしょう。もちろん録音内容は期間を指定して削除することもできます。 でも、削除する責任を負っているのはユーザーです。また、これらの機器がちゃんと動くというユーザーのみなぎる期待に対し、ちゃんと動かない可能性だって、孕んでいるのですよ。

度重なる従業員によるストライキに、Amazonの劣悪労働条件倉庫での就労環境など、これまでさんざん伝えてきたはずだったのに。本物のゴミ腐った製品や期限切れ製品を販売していたことも混乱を招いているんですよ。Ring製品にいたっては、いかにもセキュリティの味方であるような触れ込みをしていながら、ずさんなデータ共有状況には、国会も懸念を表明しているばかりか、警察だけでなくどうやら他の国家にもプライバシーデータを共有しているらしきことが明るみに出てもいます。

言い換えれば、誰もわたしたちの警告なんて聞いてないってことですよね。米ギズモードでは少なくとも口をすっぱくして製品は海に捨てるべしだとか、買わない方がいいとか、いろいろお伝えしてきたのに。

注文してすぐに物が届くって、まあ便利といえます。 デジタルアシスタントに頼んで電気を暗くしたり、音楽を変えたりするのもナイスでしょう。でも、それってどうなんでしょう。いろんなことを犠牲にしているとしたら?

その犠牲に代わるものを、果たしてわたしたちはAmazonから得ているでしょうか