安いは正義。
Palm、Blackberry、Alcatelなどの端末製造を手掛ける中国のTCLが、高コスパなスマートフォン「TCL 10シリーズ」を発表しました。
昨秋に、TCLブランド初のスマートフォン「Plex」を発表した同社。そして10シリーズには「TCL 10L」「TCL 10 Pro」「TCL 10 5G」の3モデルが含まれており、なんと全モデルが500ドル(約5万4000円)以下で投入されます。

TCL 10Lは最も廉価なモデルで、6.2インチの液晶ディスプレイ、背面指紋認証センサー、4つの背面カメラを搭載しています。カメラシステムはマクロ+メイン広角+望遠+超広角です。
そしてTCL 10 Proは、Galaxy S10のような丸みを帯びたガラスボディーを採用。背面指紋認証センサーは搭載せず、ディスプレイで指紋を読み取ります。また有機ELディスプレイの上部には、前面カメラ用にノッチが配置されています。

最後にTCL 10 5Gは、液晶ディスプレイ、背面の4カメラと指紋認証センサーなど、TCL 10Lと多くの共通点があります。また、プロセッサには5G通信に対応したSnapdragon 7シリーズが採用されています。

さらにTCLは、アップデートされた折りたたみスマートフォンも披露しています。こちらは、実際に動作するプロトタイプです。
ダークグリーンの複雑なカラーのペイントが施されたこの折りたたみスマートフォンは、TCL 10 ProやTCL 10 5Gとも共通するデザインが確認できます。端末を開くときにはすこしきしみましたが、折りたたみディスプレイはシャープかつカラフルで、さらに折り目も見当たりませんでした。かなり完成度が高いといえそうです。

現在、TCLは200ドル〜500ドル(約2万2000円〜5万4000円)の価格帯の端末に注力しています。PalmやBlackberryといった著名ブランドのスマートフォン製造も手掛けるTCLですから、今後どのように市場で存在感を示すのか、大いに注目されそうですね。