姿勢矯正ウェアラブル「Upright 2 Go」レビュー:意識は高まるし、ちょっと猫背が改善したみたいだけど...

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  • author Victoria Song - Gizmodo US
  • [原文]
  • Rina Fukazu
姿勢矯正ウェアラブル「Upright 2 Go」レビュー:意識は高まるし、ちょっと猫背が改善したみたいだけど...
Image: Victoria Song/Gizmodo US

姿勢って大事ですよね。

猫背をやめたら腰痛が楽になったという話を聞いたり、ちょっと背筋を伸ばしていただけで周りからイメチェンしたかと聞かれたり...。

とはいえ日頃の習慣を変えるのは簡単なことじゃありません。個人的にもいろいろ試してみたのですが、ダイエットスリッパ(ヒールが高めなサンダル)で家の中を歩いていたら姿勢を改善できたことがあります。

さて、最新のガジェットには姿勢矯正ウェアラブルというものがあるようです。一体どういうもので、どれほど効果が期待できるのか...? 実際に使ってみた米GizmodoのVictoria Songが「Upright 2 Go」をレビューしています。


私も猫背です。いつもパソコンの前で丸まっています。でも、それが特に問題だとは思っていませんでした。最近、ヨガクラスを受けるまでは...。

あの日、シャヴァーサナ(亡骸のポーズ)で横になっているとき、私の姿を見た講師が険しい顔をしながら「うーん」と唸り出したんです。そのまま肩を押されると、私の体からはボキッという大きな音が。マットに対して平行になった私の上半身を見て、講師は「これでよし!」と言いましたが、自分では「これじゃマズいな」と感じました。

そこで試してみたくなったのが、Upright 2 Go。これまでに似たような姿勢矯正ガジェットは目にしたことがありましたが、洋服の下に装着するがっしりとした大袈裟な装具はちょっと気が引けるし...と考えていたところでした。

ではUpright 2 Goはどんなものなのかというと、小さな親指サイズのデバイスで、首の下にピタッとつけるタイプ。なんでも、姿勢が悪くなると振動によって教えてくれるほか、専用アプリで自分の姿勢をリアルタイムでチェックしたり、過去の記録を振り返ることができるのだそう。

使ってみる前に気になった点は、全部で3つありました。ひとつは、シリコン接着剤について。どれくらいくっついてくれるのかしら、気づかない間に落ちないかしら...と。それから、振動の機能は便利そうだけど、次第に鬱陶しくならないのか。あとは税別11,000円という価格。これは実際に効果があるならリーズナブルですが、そうでないならちょっとした投資のようにも感じられる値段ゾーンですよね。特に、アマゾンのようなサイトを見ればすぐに数千円で姿勢矯正グッズは見つかるんですから。

Upright 2 Go

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Image: Victoria Song/Gizmodo US

これは何?:Bluetooth対応。親指サイズの姿勢矯正ウェアラブル

いくら?:11,000円(税抜)

好きなところ:目立たない。猫背になるたび振動して教えてくれる。姿勢への意識が高まる。

好きじゃないところ:いずれシリコン接着剤を買い足す必要があること。データが教えてくれるのはすでに知ってることばかり。

5秒ごとにアーとかウーとか声が漏れる

箱から取り出してセットアップする作業は簡単でした。アプリをダウンロードして本体の電源を入れて、Bluetoothをオンにしたら、シリコン接着剤のカバーを剥がして背中の上部に貼り、あとは姿勢を正すのみ。アプリからは、初期設定の姿勢をまっすぐにしすぎないように、といった警告がありました。あとで必要以上にツラくなるからでしょう。

あとは、好みや生活習慣に合わせてさまざまなモードを選べます。日中に立っている時間と座っている時間のどちらが多いかに応じてステーショナリー/スタンダード/アクティブトレーニングのいずれかを選択したり、猫背になりそうな際に振動するトレーニングモードでは理想的な姿勢を維持する目標時間(毎日少しずつ伸びる)をセットしたり、振動機能がないトラッキングモードでは自分の姿勢の記録をチェックしたりすることができます。

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背中のこの辺りにつけます。
Image: Victoria Song/Gizmodo US

さっそくトレーニングモードを試した初日、私が与えられたのは猫背なしで8分キープという目標でした。デバイスを着用したのは約3時間でしたが、たぶん5秒ごとにアーとかウーとか声を漏らしていたと思います。あとでデータを見ると、全体の35%、つまり60分くらい姿勢が悪くなっていた時間があったようです。

でも、仕事に集中すればするほどパソコンに向かって前のめりになってしまうんですよねー。でも真面目な話、振動によって姿勢に意識が戻るたび、高まっていた集中力が冷めてしまうのにはちょっと困りました。

2日目。もう少し自然な姿勢を基本にセットし直してみました。この日は2時間半弱使ってみて(相変わらず何度かうめき声をあげましたが)前日と比べて振動の数は減りました!全体の25%、35分ほど猫背だったようです。

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普段からここまで姿勢がひどいわけじゃないんです、この画像を撮るために前屈みになっていただけですからね!
Image: Victoria Song/Gizmodo US

こういう小さな改善はデバイスを使いはじめてから数日にわたって続きました。ベストレコードは、8時間装着して猫背だった時間は全体のたった14%だった日。

それから、座っているときよりも歩いたり動き回ったりしていたほうが良い姿勢をキープできていたこともわかりました。長時間立ちっぱなしだったり机にはりついているとガーゴイルのようにガッチガチになることはもともと自覚していたんですけどね。

それでも、振動によって姿勢への意識が高まったのはありがたいことだと思っています。でもどうしても振動を避けたくて、読みづらい文字を見るためにパソコンの画面を150%拡大することもあったりして、姿勢が関係ないところで不要な努力をした自分もいました。

つけていても違和感なし

背中になにかを装着するという点に関しても、個人的には特に違和感がなかったです。ある朝には枕の隣に置いておいたと思ったUpright 2 Goが、背中に貼ったままだったなんてことも。もしかすると激しい運動をすれば落ちることもあるかもしれませんが、日常生活では大丈夫そうな印象です。これは使用前に気になっていた部分でしたが、なんでも医療用途と同様のシリコン製で、ひとつのシリコン接着剤で3〜10回再利用できるように作られているのだそう。

私の場合、4日ほど使ってみたところ見た目の清潔感も粘着性も落ちてきたのがわかりました。でも粘着性に関しては、1日のうちに何度貼ったり取ったりしても落ちることはありません。

それから人間の背中って多かれ少なかれ毛が生える部分ですし、ちょっとした好奇心から髪の毛にもペタリと貼ってみましたが、剥がしても痛くなかったです。ただ、肌のタイプでいえば、たとえば汗っかきの人や脂性肌の人にとってシリコン接着がうまく貼りついたままでいるかは正直わかりません。

接着面が消耗品

でも、シリコン接着剤に関してはもうひとつ言いたいことがあります。

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シリコーン製接着剤(使用開始後4日経過。)清潔感を重視するか、貼りつかなくなるまで使うか。
Image: Victoria Song/Gizmodo US

それは、いずれ新しい接着剤パックを買い足さなければならないということ。もともとデバイスに付属されているシリコン接着剤は10個ありますが、消耗品なので追加出費は避けられません。1パック約1ヶ月持つとして、毎月買い足さないといけないのは結構面倒です。

ちなみにネックレスアクセサリーというものも販売されているのですが、接着剤なら服の下で目立たなかったのに、ネックレスにするといきなり存在感が出てくるようで個人的にはノー。

それからもうひとつ、忘れてはいけないのがこのウェアラブル機器は例に漏れず、充電が必要なこと。使いはじめて最初の1週間は良いのですが、週末につけるのを忘れて、しばらくしたらベッドサイドの引き出しに埋もれている...なんてことも。デバイスも小さいですし。(べつにデバイスは悪くないんですけどね。)

いまひとつモチベが…

そもそも充電を忘れなければ毎朝、装着を忘れないよう通知があるので、あとはモチベーションの問題なのかもしれません。

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猫背になると振動するトレーニングモードが鬱陶しいときは、トラックモードが便利。
Image: Victoria Song/Gizmodo US

...そう、問題はモチベーションなんです。私自身がそれをすでに失いかけていることはもうバレていたかもしれませんが...。

本音をいえば、アプリが出してくれる私の猫背レポートはものすごく役に立つような内容ではありませんでした。使ってみて1週間が経った頃、自己評価として姿勢と腰痛の改善を1〜10でどれくらいかアプリが聞いてきたんです。最初は考えてみましたよ、良くなってきたのかどうか。でも、思ったんです。それって本来はアプリが教えてくれるものじゃないのか、と。そのためにデータを取っていたはずなのに、これじゃあグラフが増えていくだけな気がしてきました。

たしかに使っているあいだは姿勢に対する意識も上がりましたし、猫背になる時間が減ったのもわかりましたが、ほかの姿勢矯正グッズと比べてこのデバイスがどこまで効果的なのかはまだわかりません。

最終的には姿勢が改善して、このデバイスがいらなくなることが理想だと思っています。でもデバイスに税別11,000円かかり、さらにシリコン接着剤を買い足す出費も含めて考えると、猫背との戦いが長期になるほど出費が増えることになりそうです。

医学的な原因があって姿勢が悪い場合は、おそらく医師や理学療法士に相談するほうが有効です。私はというと、とりあえずいまあるシリコン接着剤を使い切るまで続けてみようと思っています。

メモ

・猫背になると振動して教えてくれる親指サイズのガジェット。1日のうち、姿勢がまっすぐだった時間と猫背だった時間のデータを取ってくれる。

・シリコンの接着剤で背中にくっつく。目立たないけど、消耗品である接着剤パックを追加購入する必要があるのはコスト増。

・とはいっても、シリコン接着剤はなかなか快適。

・作業に集中しているとき、振動がちょっと邪魔に感じることもある。

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