もうちょっと、しっかり…。
いつもお世話になっているApple Storeの店員さんに、有利な判決が下りました。カリフォルニア州最高裁判所は、ストア店員の退勤時の荷物チェックにも賃金が支払われるべきだと判断したのです。
これは、2013年にApple(アップル)を相手取った集団訴訟に関するものです。Apple Storeの店員はシフトが終わった後、マネージャーやセキュリティ担当者が彼らの荷物をチェックするまで待つ必要がありました。これは、通常だと5〜20分ほどかかり、また長いときだと45分も待つケースもあるそうです。
しかし今回の判決では、Apple側が指示するセキュリティチェックならば、その時間分の賃金が支払われるべきだと指示しています。これはカリフォルニア州の法律に則ったもので、すべての労働時間に対して賃金が支払われる必要があるのです。
なお、AppleでCEOを務めるTim Cook(ティム・クック)氏は、この方針を殆ど知らなかった模様。バッグのチェックに関する苦情のメールを受け取ると、「これって本当なの?」と人事担当者に転送していたそうです。
拘束された時間分、賃金を受け取る。当たり前のように聞こえますが、なかなかその実現は難しいのですね。
Source: Bloomberg Law via 9to5Mac