かなり力がこもってました。
Huaweiの新製品発表会。P40は来月パリで!と肩透かしをくらいましたが、今回1番の注目はハードではなく、新たなアプリプラットフォームとなるAppGalleryだと思います。そして、リチャード・ユーCEOの目に1番力がはいったのは、発表会終盤、アメリカとGoogleについて語ったくだり。
アメリカからブラックリスト入りで厳しい制裁をうけるなか、アメリカを少々皮肉りながらもイノベーションと技術のあり方を力説。これ、今まで以上に真っ向からのライバル宣言ととっていいですよね。
発表会の様子、 残念ながら現在は消えてしまっているのですが、ユーCEOは以下のように語りました。
「レディース&ジェントルマン。過去10年、素晴らしい企業Googleと共に仕事をし、世界中のユーザーに最高の体験を届けるため、より良いエコシステムを築いてきました。Googleと、そして多くのアメリカ企業と長期的戦略パートナーとして共にやってまいりました。過去10年、過去30年、世界中のパートナー企業に、特にアメリカに大きく貢献してきました。そして今、これに加え、HuaweiはAppGalleryとHMS Coreをローンチし、新しい選択肢を提供します。業界をリードする5Gテクノロジーなど、新たなイノベーションを提供します。開発者に力を与え、世界中のユーザーに最高のアプリを、最高のイノベーションを届けます。我々は、テクノロジーは全ての人に開かれるべきだと信じています。そうすることで、テクノロジーはよりよい世界、よりつながった世界へと前進していくのです」
発表会では、AppGalleryを世界中のユーザーに開かれた「新たな選択肢」だと表現。App StoreやGoogle Playからかなり遅れてスタートというハンデを、「新たな選択肢」という言い回しで包み込むのは上手いもんですね。ものは言いようですよ。とくに、Googleからバンくらった立場の人が言うと説得力が違いますね。
プロダクトだけでなく、自社OS、自社アプリプラットフォームローンチで、アメリカへのライバル心バッチバチ、決別の意志すら見えました。

すごく細かいことですが、発表された端末の価格はすべてユーロ表記だったのに、AppGalleryのアプリ開発者支援プログラムの予算だけははっきりドル表記だったのも、アメリカへのタンカ切り1つなのかしら? アメリカのアプリ開発者の力は欠かせません。HMS版も作ってもらわないと困りますから。そこんとこ、アピールは欠かせませんから。
Source: Huawei