おままごと用のおもちゃのキッチンですら、Alexaにつながる時代

おままごと用のおもちゃのキッチンですら、Alexaにつながる時代
Image: KidKraft

今の子どもって、もしかして「Alexa」って呼びかけたら、何でもしゃべるって思ってる?

デジタルアシスタントの住み場所が広がり、生活のあらゆるところに出没しはじめると同時に、ユーザーが不信感を募らせているのが、企業のユーザープライバシーに対する姿勢。自分の生活が覗き見・盗み聞きされているのでは、自分の情報が知らないところで共有されているのでは、という不安。不安を抑えるには、“便利だから”で済まさずにデータの扱い方をユーザー自身が学び考えていく必要があります。だってね、もうなんでもかんでも“つながる”時代なんだもん。子どものおもちゃですらつながります。

KidKraftが今年のToy Fairで発表したのがこちら、Alexa 2-in-1 Kitchen and Marketセット。おままごと遊び用のおもちゃキッチンです。アメリカらしく大きめで豪華なおもちゃですが、これ、名前のとおりAlexa対応のキッチン。棚のなかにAlexa端末が内臓されており、子どもとAlexaが遊びながらおしゃべりできます。対象年齢3歳以上で、モノをスキャンするとAlexaが「塩もいりますか?」てな感じで子どもと会話。インタラクティブで、子どもからしたら愉快かつ最先端のキッチン体験ですが、親からしたらちょっと怖くなりますよね。おもちゃごしに、子どもの遊び声がずっと記録され、データ収集されてるってこと?って。

音声データは削除可能

Amazonいわく、子どもがAlexa機能を使うには、まず親の承諾が必要であり、収集したデータの削除も親がコントロールすることができます。親がAlexa機能を承認しないかぎりは、昔ながらのただのおもちゃのキッチン。承認すれば、キッチンセットのRFIDセンサーを発動させる(アイテムスキャン)することでAlexaの会話がスタート。Alexaの声掛けに子どもが反応してはじめて、会話データが保存されるといいます。保存された音声データは、親のアカウントを介して手動で削除、または3ヶ月ごと・18ヶ月ごとの自動削除設定をしておくことが可能。

米Gizmodoの取材に対して、Amazon担当者はこう回答。「機能には広告は含まれず、コンテンツやサービス、プロダクトへの購入誘導もありません。個人データの収集もしません。対象年齢に適さないと思われる会話もありません。Alexaアプリ、Alexa Privacy Hubから、親御さんのアカウントを介して音声データの確認、削除ができます」

Amazonは常にAlexaの生息地拡大を模索、推進しており、子ども用のタブレットはありましたが、なるほどついにおもちゃにもやってきたかと思うと恐れ入りますね。おままごとでのAlexaと子どもの会話、どこをどうしてまったくの他人がデータを入手してしまうという可能性はあるわけで…。

子どもの音声データの行き先に不安を感じるならば、そもそも買わないか、または面倒くさがらずにデータ消去設定を確認するか。親のITリテラシが子育てでも問われる時代です。ちなみに、このキッチンセット、お値段は300ドルです。

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