中国の警察、QRコードをぶら下げたドローンでコロナウイルス対策に乗り出す

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中国の警察、QRコードをぶら下げたドローンでコロナウイルス対策に乗り出す
GIF: Beijing Life 北京生活/YouTube

スマートなのかもしれないけど、ちょっと不気味。

コロナウイルスの大量感染が発生して以来、中国政府はさまざまな方法でドローンを活用してきました。例えば、消毒薬をドローンで撒いたり、マスクを付けるようにとスピーカーで呼びかけて周るドローンを使ったり。しかし中国の警察は近頃、また違った方法でドローンを使い始めました。その使い方は、まるで未来にタイムスリップしたかのように感じますが、多分、私たちにとって理想とは言えない未来だと思います。

警察は道路上のチェックポイントにQRコードをぶら下げたドローンを飛ばし、人々にそれをスキャンさせ、彼らの健康情報を登録させるというものです。当初は信じられませんでしたが、中国共産党支配下のメディアからのニュースによると、実際に行われているようです。

広東省、深センなどでこのドローンは確認され、これは警察官を大衆のなかから遠ざけるためなのだそうです。ドローンは、スマートフォンを使ってQRコードをスキャンし、健康情報を共産党の運営するウェブサイトに登録する方法をスピーカーを通して説明しています。

共産党直属の中国中央電視台(CCTV)が以下の写真をツイートし、この感染症と戦うための新しい方法は、警察によるものだと認めました。新型コロナウイルス感染症は現在まで1,486人の死者を出し、感染者は65,183人以上に登ります。

また、市民でもドローンの動画を投稿している人がいるようで、共産党直属のメディア、Global Timesが、TikTok(ティックトック)に投稿された動画をTwitter(ツイッター)で共有しました。おそらく中国のSNSから転載されたと思われるこちらも見ることができます。

Twitterに投稿された訳によると、こう言っています:

窓を開け、携帯電話を取り出してください。QRコードをスキャンしたら登録して、成功画面を保持していて下さい。

ディストピアなドローンの使い方という意味では、これが一番ひどいわけではありません。一番ひどかったのは、何百人もの人々を殺し、傷つけてきた米国軍のドローンでしょう。しかし、大量感染の最中、警察のドローンがQRコードをぶら下げて飛び回る光景には、ちょっとした不気味さがあります。

また中国は、空のドローンだけでなく陸上のロボットも同じように利用し、人同士の感染を防ごうとしています。現在、中国の大都市の多くがゴーストタウンと化しています。深セン(中国のシリコンバレー)なども、人々が自宅に隠れているのでほぼ無人の状態です。しかし、だからと言って、人がまったく外に出る必要がないわけではありません。

食料は必要だし、仕事に出なくてはいけない人もいます。気が狂わないように外に出たい人もいるでしょう。1億人以上が先の見えない自宅隔離状態ということもあり、国民のメンタルヘルスに深刻な影響を与えていると見られています。

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