最近の車は遮音性が高すぎる。その結果生まれた車用外付けマイク

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  • author Andrew Liszewski - Gizmodo US
  • [原文]
  • そうこ
最近の車は遮音性が高すぎる。その結果生まれた車用外付けマイク
Photo: Fraunhofer Institute

ピーポーピーポー。

運転中、救急車の音が聞こえたら何をすべきか。邪魔にならないよう停車させ、救急車に道を譲る、これです。救急車の向かう先にいる人、救急車の中にいる人が知り合いの可能性があると思うと、たとえ他人であってもその家族のことを思うと、救急車の存在を無視するなんてできません。ピーポーが聞こえたら、ですけどね。

静かな車内で外の音を聞くためのマイク

自動車メーカーはより快適なドライビング体験のために、室内の静けさを求め外部の音をシャットダウンします。しかしこれ、シャットダウンしすぎているのかもしれません。そこで、ドイツのフラウンホーファーデジタルメディア研究所が開発したのは、車の屋根に取り付けるマイク。車の周りで何が起きているか、これでドライバーが聞き逃すことはありません。

開発されたのは、全方位の音を拾えるよう複数のマイクを取り付けた端末。車内電子機器と共に内部に組み込んだシステムで、拾った音の種類と方角、距離をマシンラーニング技術で解析します。その結果、たとえば救急車がどれくらいの距離にいて、どの方向から近づいているかがわかり、ドライバーに何分以内にどの方向に避けるべきという詳細な指示を出すことができるというわけ。

緊急車両対策以外の使い方も

救急車、パトカー、消防車はわかりやすい例ですが、その使い方をもっと広げることもできます。たとえば、子どもの声が多くするエリアでは、周辺に学校や公園があり、速度を落として走行させるとか。たとえば、イレギュラーな音を察知することで車の故障を知らせるとか。助けを呼ぶ声を感知して、救急に連絡するなんてこともできるかもしれません。

音から得られる情報は少なくありません。ならば、ドライバーが窓を開けて耳で聞くよりも、マイクと人工知能が情報を収集・解析したほうが確かなのかもしれませんね。近い未来、車の標準装備になってもおかしくない技術かも。

Source: Fraunhofer, New Atlas

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