本来はコロナウイルスのためではなかったけど、そのためのマスクにもなるかも?
中国北京の家電メーカーXiaomi(シャオミ)が、ジャイロスコープと加速度計で装着時間、呼吸量、呼吸回数、空気の汚染度などを記録し、それを無線でデータ送信するスマート・マスクを作ろうとしています。
そしてこのたび、米国特許商標庁にて特許を取得した、とSouth China Morning Postが報じています。
ザックリした図解が公開
マスクの中には充電池とプロセッサーがあり、データの送信はBluetooth、赤外線、またはNFC(近距離無線通信技術)で行なうとのこと。米国特許商標庁には、ものすごく簡易的な図解が載った申請書が公開されており、どうやらマスクの外に電子機器がくっつく感じでデザインされていることがわかります。

完成品はこんな感じ?
XIAOMI todayでは、2016年11月に小型扇風機とフィルターを備えた布製フレッシュ・エア・マスク「Purely」という製品が発表されています。

すでにこうしたプロダクトがあるので、完成品はこんな感じかもしれませんし、もしかするとマスク部分を流用しつつ、センサー部分を付け替える仕様なども大いに考えられます。
対大気汚染用だったけれど
特許が申請されたのは2016年6月。中国は黄砂やPM2.5など大気汚染が大きな懸念事項なので、本来はそのための申請だったのでしょう。ですが特許が下りた今、もし完成が早ければ、呼吸にまつわる事柄や体温などからコロナウイルス感染者のデータが取れたりするかもしれません。
しかしこれはまだ特許が下りた段階なので、製品化したら想像以上にハイテクなマスクになるかもしれませんし、もしかすると特許だけで製造しない可能性もあります。コロナウイルスは早ければ夏頃にワクチンができるかも? といわれていて、SARSのようにいつか収束するかと思いますが、こういったスマートマスクが感染症対策として一般的に使えるようになるといいですよね。
もちろん、大気汚染対策のマスクとしても、空気が綺麗になるまでずっと需要があり続けそうです。
Source: United States Patent and Trademark Office via South China Morning Post via abacus, XIAOMI today