子どもそっくりのロボットに電流を流したら、痛そうな顔をした…。

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  • author Andrew Liszewski - Gizmodo US
  • [原文]
  • R.Mitsubori
子どもそっくりのロボットに電流を流したら、痛そうな顔をした…。
Video: Hisashi Ishihara/YouTube via Gizmodo US

正直、ちょっと怖い。

どうやら人類は、映画ターミネーターなどの教訓的な物語から何ひとつ学んでいなかったようですね…。日本のある研究者チームが人間の子どもにそっくりなロボットを使った研究をしているのですが、最近アップデートし、皮膚に電流を流すと「痛いっ」とばかりに顔をゆがめるようになったらしいんです。

今回実験に協力してくれたのは、Affetto君。大阪大学が8年がかりで開発をすすめているロボットです。誕生当初のAffetto君はひと言でいうと「人間っぽい動きをする丸坊主の人形」で、目と口を動かすことで表情を作っていました。

それから8年、Affetto君は頭にふさふさの髪の毛をつけてもらいました。さらにアップグレードを重ねた結果、シリコン製の人工肌と空気圧アクチュエータによって、より人間らしい表情が作れるようになったのです。

具体的に言うと、アクチュエータが伸縮することで皮膚がゆがみ、まるで顔の筋肉が動いたかのように見えるのです。ロボットの顔全体の皮膚を動かせるので、目を見開いたり、口元がほほ笑むようにゆるんだりすることも可能。しかも、最新のアップデートではわずかな電流を流されると顔をゆがめる、という反応もできるようになったんだとか。

Video: Hisashi Ishihara/YouTube

あどけないAffetto君が顔をゆがめているのを、研究者たちが笑って見ている動画は、ロボットとわかっていても少しいたたまれないのですが…それでもこの実験にはいくつもの価値ある意義があるようです。

最初にして最大の目標は、ロボットに痛みを感知、認識、反応させるための方法を開発することです。ロボットが感電を「苦痛」と感じているかどうかわかりませんが、強力な電流が実際にロボットに物理的ダメージを与える可能性はあります。つまり、これをロボット自身が感知することで、故障する前にその兆候を人間に知らせてくれるようになるのです。

たとえば、重い物を持ち上げるように設計されたロボットを思い浮かべてみてください。作業中、「ちょっと重量オーバーだけど、ま、大丈夫でしょう」とロボットを稼働させた瞬間、「うう…辛い…もうだめだ…」的なうめき声をあげられたら…ビービー警告音が鳴るよりも「わかった、もういいよ!」とこっちが慌てちゃいますよね。

実は、「共感」というのが、Affeto君による研究が探求するもう1つの側面。ロボットが痛みを「感じ」、特定できるようになれば、ともに働く人間や、世話をする相手の人間に対して、より共感的になると考えられています。

日本では、高齢者介護の担い手として、あるいはひとり暮らしなどで孤独感を抱く人の「寄り添ってくれる友人」として、ロボットの活躍が期待されています。痛みや不快感を知ることで、(理論的には)ロボットが人の痛みを識別できるようになり、身体的な支援はもちろん、感情面でもサポートしてくれるようになるかもしれません。

共感してくれるrobotto ほしい?

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