インスタントカメラ「Instax mini LiPlay」レビュー:すべてがF(ujiの色)になる

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  • author かみやまたくみ
インスタントカメラ「Instax mini LiPlay」レビュー:すべてがF(ujiの色)になる
Photo: かみやまたくみ

ほどほどに活用するくらいがちょうどいい。

写真は撮るけどプリントはしない。写真はスマホやPCのディスプレイ上で、データのまま楽しむのが常になっています。富士フイルムのインスタントカメラ「Instax mini LiPlay」に興味をもったのはだからこそ、だと思います。写真をプリントするのって楽しいんだっけ…?

そんなわけで、今回は編集部で購入し2カ月ほど使ってみました。マストバイではないけど、あるとカメラライフや人生に華を添えてくれる。そんなスポットで楽しむガジェットですね。

Instax mini LiPlay

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Photo: かみやまたくみ

これは何?:富士フイルムのインスタントカメラ

価格:1万8900円(税込)

好きなところ:プリントした写真のマイルドな描写とレトロな色合い

好きじゃないところ:その場のノリや勢いがないと楽しみ切れない

プリントした写真がレトロでエモい

Instax mini LiPlayですばらしいのは、出てくる写真の絶妙なレトロ感。ほどよく細部が失われ、褪色します。プリント時の画素数は800×600ドット、解像度は318dpi、階調はRGB各色256階調。

とりわけ、絵の中で目立ちやすい青や赤が自己主張しすぎないようになるのがいいです。色彩が軽く洗い流される感じで、まるで思い出のワンシーンを切り出してきたような絵になります。スマホ写真や最近のミラーレスで撮った解像感バリバリでビビッドな写真をディスプレイで確認するだけの自分には、良い意味で新鮮でした。

また、インスタントカメラであるにも関わらず、必ずしも内蔵カメラで撮影しなくていいという点も良かったです。スマホ内の画像データをアプリ経由でInstax mini LiPlayに飛ばしてプリントできるようになっており、手持ちのデジカメやスマホで撮った写真もプリントできます。

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撮影はミラーレス一眼
Photo: かみやまたくみ


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撮影はミラーレス一眼
Photo: かみやまたくみ


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撮影はiPhone
Photo: かみやまたくみ


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Instax mini LiPlayで撮影
Photo: かみやまたくみ


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Instax mini LiPlayで撮影
Photo: かみやまたくみ


Instax mini LiPlayの内蔵カメラは、センサーが1/5原色CMOS、焦点距離が35mm換算で28mm、F1.8。背景を入れてみんなでパシャリ、みたいな使い方がしやすいです。セルフィー向けな感じですが、レンズの歪みもあまり感じず、露出調整をしっかりやれば思ったよりは撮れるカメラです。ただいかんせん、あまりボケません。その一方で、プリント後の美しい色味にはボケと併用したくなる魔力があると。

というわけで、個人的にはミラーレス一眼やiPhoneで撮った写真を印刷するのが楽しかったですね。好きなカメラで撮った好みの写真を富士フイルムの色に染めて遊ぶ、というのはカメラライフにほどよい刺激を与えてくれます。

その場のノリや勢いで楽しむガジェットという側面が強いけど…

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背面部。本体はプラスチックです。使っているうちに塗装が剥げてしまいました…
Photo: かみやまたくみ

公式サイトで紹介されているようなイメージで素朴に使うのはぼくには厳しかったです。いろんな使い方を思いつくんですが、考えているうちに冷めちゃう。

たとえば、音をQRコード化して写真と一緒に印刷する機能なんて楽しそうな機能があって、「海の音を録音して誰かにプレゼントしよう」などと思ったりもしたのですが、理性が「やめておけ、黒歴史を生むだけだ」と釘を刺してくる。

細かいこと気にせずに友だちと一緒に変顔セルフィーを撮って笑ったりとか、身近な人とその場のノリや勢いで楽しんじゃったほうがいいんでしょうけどね。

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録音した音をQRコード化してつけた写真。こちらから聞けます。
Photo: かみやまたくみ

フィルタ感覚でプリントを楽しむカンフル剤的ガジェット

そんなわけでぼく個人としては、すべての写真データを富士フイルムのテイストに変えて物理化する一種のフィルタと捉えるのがしっくりきました。プリントなんてほとんどせず、ディスプレイ上で写真を楽しむのが当たり前になっている昨今、Instax mini LiPlayならわりと簡単に印刷できちゃう。出てくる写真は富士フイルムというメーカーの色へのこだわりを感じるもので、思い入れの写真を出力するとぐっとくる。ポストプロダクションの選択肢として純粋に新鮮でおもしろい。

本体サイズがスマホより大きいこともあって、基本スマホなりコンデジなりで撮って、気分に合わせてたまにInstax mini LiPlayでプリントしてみる、くらいの距離感がいちばん楽しめるんじゃないでしょうか。

その一方で、一瞬で消費してしまうような“インスタント”な使い方こそ、Instax mini LiPlayにはふさわしいようにも思います。後生大事にとっておくようなハイクオリティな写真をプリントできるわけではないのですから。小難しく考えず、飲み会やイベントが多い人がパーティグッズとしてたまに持ち出す、くらいでも十分楽しめるはずです。

プラスα

・プリントには10枚1パック(税込799円)のインスタントフイルムが必要

・サイズはコンデジ以上小型のミラーレスカメラくらい、けっこう大きいです

Source: 富士フイルム

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