2020年のSシリーズでは無印とUltraの中間。
Ultraほどのロマン機じゃないけど、15%安くて95%のものは手に入ります! ハイスペックなAndroidが欲しいなら、これで決まりかも!?
Galaxy S20+

これは何?
Samsungの4眼6.7インチのフラグシップスマホ
価格
1200ドル(約13万円)
好きなところ
上質なビルド、バッテリーもち、ど~んとRAM12GB、おそらく無敵のディスプレイ
好きじゃないところ
ヘッドフォンジャックがない、Ultraほどズーム倍率ない、カメラやや補正しすぎ、Ultraよりは安いけどまだかなり高い
ボディと画面
Galaxy S20+の画面はUltraとほぼ同じ。カメラもそんなに突き出ていないし、ずっと軽くて、片手で持ちやすいです。

120Hz駆動高精細ディスプレイ(FHD+解像度でしか選択できないのが玉に瑕)は最大729ニットの超鮮明カラーで、妥協のないクオリティです。これに並ぶのは、フル解像度でも120Hzモードを選択できる最大1200ニットのOppo Find X2ぐらいでしょう。

無印&Ultraと同じく、S20+もそれほど丸みはなくて、エッジ周りの歪みを抑えつつ、快適で上質な持ち心地を実現しました。防水・防塵性能もIP68の最高水準です。
スペック
S20 UltraもS20+もQualcomm Snapdragon 865、RAM12GB、標準ストレージ128GB(オプションで512GB版も)で、microSDカードスロット付き。3.5mm口径のイヤホンジャックは消えました。昨年モデルのGalaxy S10には付いていたんだけど、時代の流れですかね…。

史上初のRAM10GBスマホが登場したときには「これパソコンですか?」と驚きましたけど、最近はRAM12GBのスマホが続々出てます。12GBも要るの?って最初は思ったけど、S20 UltraとS20+を触ってみて納得感が高まりました。Android最新アプリを最大3つまで選んで常時バックグラウンドで起動しておけるので、マルチタスクキングがほんとに快適なんですね。
これはゲーム、画像編集といった負荷のかかるアプリでも同じです。iPhoneとiPadのAシリーズチップも高性能だけど、S20+は巨大なRAMで高速処理を達成してしまってる印象です。iPhone 11 Pro MaxとGalaxy S20 Ultra(S20+と同じ12GB)のスピード対決の動画を見て、その思いは確信に変わりました。アプリをどんどん開けていく1周目はiPhoneの圧勝なのに、開けたアプリに戻る2周目でGalaxyがみるみる追い越してます。ラグなしで使える強みですね。
4眼カメラでいろいろ撮って比べてみた

S20+とS20 Ultraの唯一最大とも言える違いが、ズーム性能です。ロスレス10倍ズームはUltraだけなので、超広角より望遠をよく使う僕みたいな人間にはやや物足りないときも正直あります。もっとも、Galaxy S20+もロスレス3倍ズーム(光学ズーム抜き)なので、Pixel 4の2倍ズームカメラで撮ってSuper Res Zoomで3倍ズームに補った写真よりはきれいに撮れることが多いように感じました。NYの遠景もS20+の3倍ズームのほうが気持ちシャープで、看板の文字も読み取りやすいです。

近所のグラフィティも明るく撮れた!


S20+のカメラの難点はちょっとイエローがかかって、スムーズになり過ぎることです。特に夜景はホワイトバランスの調整が苦手。




でも、ボケはきれいに入りました。

超広角レンズで切り取った空と街。広く感じますね。

S20 UltraもS20+も動画は8K撮影が可能です。3~10秒撮ると、いいシーンを自動的に選んで加工してくれるSamsung特性シングルテイク機能付き。ToFセンサもついているので、被写体までの距離とサイズももっと正確に測れます。
バッテリーはS20ファミリーで一番長もち
動画視聴テストで比べたバッテリー駆動時間は、S20シリーズの中では最長です。1回の充電で15時間56分もちました(無印は15時間16分、Ultraは14時間41分)。120Hzモード使用時は3~4時間短くなるけど、16時間近くもつところからのマイナスなので、特に問題は感じません。
ワイヤレスでリバース充電も!
S20+は25Wの急速充電対応(S20 Ultraと一緒。45W高速充電器は別売)で、ワイヤレス充電は15WのQi規格。9Wのワイヤレスリバース充電もできるので、ほかの端末のバッテリーがなくなってピンチのときには、S20+のバッテリー残量をおすそわけできます。これはもっと注目されてもいい機能。
5Gは3つの周波数帯域に対応
キャリア側の5G対応がまだの地域も多いので、5Gスマホに飛びつくムードではありませんが、標準のS20はサブ6GHz帯の5G対応のみであるのに対し、S20+は3つの米国主要5G帯(サブ6GHz、2.5GHz、ミリ波)すべてに対応しているので、今は5G未対応でも対応になり次第、どんなキャリアでも使えます。守備範囲の広さが魅力ですね。
値段がネック
S20+もUltraも、もうちょっと安かったらなあ…(S20とS20+が1万円差で、S20+とUltraが2万円差とか希望)。 もっと小さめが好みの人には無印S20のデザインと大きさがちょうどいいかもです。というところはあるけど、S20+はS20ファミリーの中ではスペック、機能と値段のバランスが一番いいし、捨てがたい魅力を放つハイエンドAndroidです。割引きや下取り交換を上手に活用して、ショックを和らげながら買いたいアイテム。
5秒でまとめると
- 無印にはない5Gサポート(サブ6GHz帯、ミッドバンド、ミリ波)
- 3xロスレスズーム。Ultraの10xには届かないけど、ずっとコンパクト
- 120Hz駆動はFHD+解像度だけです。WQHD+解像度にも対応して欲しいな
- OSはAndroid 10、オーバーレイはSamsungのOne UI 2.1
- Ultraより2万円安いけど、まだ13万円もする! 割引きや下取りが◎