検閲対策。ネットでコロナについて隠語を使って話す中国

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検閲対策。ネットでコロナについて隠語を使って話す中国
Image: Jo Panuwat D / Shutterstock.com

アレな、アレね。

新型コロナウイルス感染拡大で、各国政府の対応に賛同・批判があるなか、中国では政府がタブー視する言葉はSNS上に投稿できないようになっています。

バンされているのは、「武漢」「赤十字」「危機 + 北京」など。中国本土のネット検閲はあるあるで、有名どころでは「六四天安門事件」があります。中国民も慣れたもんです。政府がタブー視するトピックについてネット上で語り合うときは隠語を使うそうですが、新型コロナウイルスも隠語ができています

ネタ元のAmnesty Internationalいわく、隠語にはシンプルなものから複雑なものまで幅広くあるとのこと。

例えば、武漢(Wuhan)はwb、湖北省(Hubei)はhb。パンダの画像は国家安全局。赤十字は赤で10。感染拡大で責任追及される政治家トップ4(武漢市長、湖北省長、武漢の共産党書記、湖北省書記)をF4で表しています。…え、まさか、F4って『花より男子』からきてないよ、ね?

新型コロナのアウトブレイクを真っ先に警告し、感染後死亡した武漢の医師李文亮氏もタブートピックであり、「I cannot and do not understand」が代替ワードとして使われています。新型コロナについて口を閉ざすように言われた李文亮氏と中国警察の会話の中に「できるか?」「できます」「わかったか?」「わかりました」というやりとりがあり、一時期はこの会話がSNSに多くポストされたものの、その後政府が削除。その結果、逆の意味である「I cannot and do not understand」が使われるように。今現在、これは「新型コロナのトピックを発信し続ける」「政府抑圧に屈しない」という意味もあるそう。

Weiboなどの中国SNSで、前述の隠語を検索するとたくさん表示されます。内容は、温州市のチャリティ職員がマスクを盗んだとか、政府が赤十字で儲けようとしているとか、トップは辞任すべきとか、隠語なしでは削除されるであろう政府に不都合な話ばかり。

中国政府は、タブーワードを常にアップデート・変更しているため、これらの隠語がバンされる可能性も。そうなれば、たくましい中国国民はまた新たな隠語を作るのみなのですけれど。

Source: Amnesty International

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