赤と青のデュアルライトが、虫歯の原因を殺菌&抗菌!
マウスウォッシュに含まれる感光性物質が細菌にくっつき、次に咥えたマウスピースが放つ光で殺菌するデバイス「Lumoral」が作られました。
売り出されるのは今年後半だ、と NEW ATLAS が伝えています。
でも使い方は少々面倒かも?
作っているのはフィンランドのスタートアップ企業、Koite Health社。使い方はちょっと時間がかかるのですが、まずマウスウォッシュで30秒間、口の中をぐちゅぐちゅします。その後、マウスピースは10分間咥えなくてはなりません。マウスピースは最初に赤い光で殺菌しつつ、青い光で抗菌効果を高めてくれます。それが終わると、普通に歯磨きをして死んだバイ菌を掻き出します。
結果として10数分かかってしまうので、これは面倒に感じる人も多いでしょうね。お風呂でやると良いかもしれません。
病院と大学がタッグを組んで開発
Koite Healthは単なるスタートアップではなく、ヘルシンキ大学病院とアールト大学によって設立され、「Lumoral」を商業化しようとしています。
アールト大学のサイトでは、このマウスウォッシュとマウスピースのコンボにより、虫歯を引き起こすストレプトコッカス・ミュータンス菌にマウスウォッシュの成分が付着&殺菌された電子顕微鏡画像が紹介されています。

このおかげで歯肉炎も防げるというので、研究者は特に歯肉炎のリスクが10倍になる糖尿病患者に使いたいと考えているとのこと。もちろん健康な私たちが使ってもOKです。
歯磨きと違い原因菌をやっつける
かつては、わずか3秒ですべての歯を磨くスマート歯ブラシというものもありましたが、それとはまた違うアプローチですね。歯磨きは大事ですが、虫歯の原因菌を殺菌するWパンチで、さらに健康な口腔環境を保ちたいものです。
ちなみに筆者は現在、根管治療をした奥歯が再び虫歯になったため、最低でも5回連続で歯医者通いを余儀なくされています。治療の痛みもさることながら、毎週通う手間と治療費も痛手となっており、面倒でも10分の殺菌は超大事! と痛感しています。
「Lumoral」の予約は、サイトにメールアドレスを登録することから始めます。気になる方はまずこちらから。
Source: Lumoral via NEW ATLAS, Aalto Universaity