泣く子も黙るMOMENTUM、ノイキャンを搭載。
ゼンハイザーの高級イヤホン「Momentum True Wireless」第2世代が登場。発売はこれからですが、米Gizmodoが1日ほど使ったファーストルックをお届けします。2018年に発売され、音質の評判がとても高かった初代バージョンからどれだけ進化したのでしょうか?
Sennheiser(ゼンハイザー)の完全ワイヤレスイヤホン「MOMENTUM True Wireless」は、2018年の発売から最高のオーディオ体験を提供してきました。しかしこの1年半の間で、AppleはAirPods Proを投入し、アクティノイズキャンセルと汗耐性の性能をレベルを上げ、プレミアムイヤホン市場の競合環境は激化しています。
ゼンハイザーも負けじと次期バージョン「MOMENTUM True Wireless 2」を発表しました。今回の特徴は、初代MOMENTUMでも人気だったパッシブノイズ減衰性能(耳の穴にフィットするイヤーチップがノイズを減衰させる仕組み)に加え、アクティノイズキャンセリングが搭載。初代から大きく進化しています。
ベース性能がアップ
MOMENTUM True Wireless 2は7mmのダイナミックドライバーを搭載し、Bluetooth 5.1およびQualcommのaptXによって最高の接続性と音質を実現。iOS、Android用のSennheiser Smart Controlアプリ、もしくはイヤホンをタッチすることで、アクティブノイズキャンセリングモードや外部音取り込みモードを切り替えられます。さらに前世代より2mmも小さくなっています。
またイヤホン本体のバッテリーを4時間から7時間に延長。充電ケースと合計すれば、28時間のバッテリー寿命になります。
音質は依然として最高。しかし耳にはまだ大きい…

音質は素晴らしいですね。イヤホンの高音域、中音域、低音域の全域で優しくクリア、そしてバランスが取れています。さすがゼンハイザー。
しかし、TVを流しながらFleetwood Mac(ロックバンド)を聞いたり、混みあうロサンゼルスを散歩したときにアクティブノイズキャンセル機能を試してみましたが、違いはよくわからず。もっと広範囲にテストする必要があります。外部音取り込みモードは良い感じで、車を追い越す音がよく聞こえました。
そして2mm小さくなったとは言え、MOMENTUM 2はまだ自分の耳には大きいようです。耳から完全に突き出ているようで、JabraのElite 75tを装着した後は、より違和感を感じます。あと初代と同じIPX4レベルの耐水性能だけではなく、汗耐性まであればよかったですね。
サイズはさておき、数時間音楽を聞いて20分の電話した限りはとても快適に着用できました。ゼンハイザーは、耳にフィットするようにカスタマイズするための4つの方法を提供しているので、多くの人にアピールできるはずです。
AirPodsキラーではなく、音質派へのベストな回答か

初代と同様、アプリでカスタマイズ可能なタッチパッドコントロール、さらにGoogle アシスタントとSiriの音声アシスタントが使えます(AndroidとiOSのどちらを使用するかによって異なります)。 今回のテストでは、タッチコントロールは少し敏感で、イヤホンを耳に装着するだけで誤ってSiriを呼び出し続けてしまいまました。
MOMENTUM 2は、AirPodsユーザーを取り込むというよりも、オーディオ信者のための反復的なアップデートのように思えます。299ユーロ(約3万6000円)という価格で、今や他にも競合製品で沢山の選択肢があるなか、ゼンハイザーのイヤホンは散財に値するほど完璧でないといけません。
今回は1日限りの使用でのインプレッションでしたが、いずれ完全レビューもお届けしたいと思います。