PlayStationが約3700万円で落札…その正体とは?

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  • author Andrew Liszewski - Gizmodo US
  • [原文]
  • 塚本直樹
PlayStationが約3700万円で落札…その正体とは?
Image: Heritage Auctions

その姿、一度拝んでみたい。

ソニーが開発した「PlayStation」が36万ドル(約3700万円)にて、オークションで落札されました。しかしこれは、28年前におきたゲーム業界の2つの巨人が生み出した遺物なのです。

Nintendo PlayStation」と呼ばれるこのプロダクトは、当時は「Super NES CD-ROM」として知られており、ソニーと任天堂によって共同開発されていました。これは「SNES/スーパーファミコン」のアドオン(周辺機器)であると同時に、PlayStationと呼ばれるソニーのスタンドアロンのゲーム機でもあり、「Super Disc」フォーマットのディスク、そしてSNESのカセットがプレイできるはずでした。

しかしソニーと任天堂の関係は、ソニーが「Nintendo PlayStation」を発表した翌日に、ぎくしゃくしはじめます。1991年の家電見本市CESにてソニーと競合するPHILIPSと提携していることを任天堂が発表したのです。両社は、ソニーがSNESに対応したハードウェアを製造できるようにすることで和解しようとしましたが、最終的にその関係は終了。

後にソニーはPlayStationを独自開発し大成功を収めるわけですが、一方で「Nintendo PlayStation」は忘れ去られることになります。しかし2015年11月に、その試作品が屋根裏部屋で発見され、さらにソニーブランドのスーパーファミコン風コントローラーも同時に登場し、一躍注目の的に。これはもともとはソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE) の初代社長Olaf Olafsson(オラフ・オラフソン )氏が所有していたもの。2009年に行なわれたオークションで、Terry Diebold(テリー・ディアボルド)氏が入手し、6年間屋根裏に寝かしていたのです。

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Image: Heritage Auctions

レトロゲーム機でおなじみ黄ばんだABS樹脂から、その古さが伝わってきますが、音楽CDやSNESカートリッジは問題なく動作します。つまり、36万ドルという価格はこのコンディションの良さが理由なのです。

ビンテージのゲーム関連品は驚くほど高価で落札されることがあり、新品同様のスーパーマリオブラザーズのオリジナル版がヘリテージ・オークションにて10万150ドル(約1000万円)で落札されたこともあります。また今回のオークションでは、数週間前に35万ドルに達していましたが、最高入札者がいたずらだと判断されて削除される、などの出来事もありました。

36万ドルは極めて高価ですが、かつてDiebold氏はノルウェーのコレクターから120万ドル(約123万円)で譲ってくれという申し出を断ったことがあります。その希少な価値は、今後ファンが決めることになりそうです。


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