スペックも値段もすげぇ。
Samsung(サムスン)が発表したGalaxy S20シリーズでは高いディスプレイリフレッシュレートが特徴でしたが、今度はOPPOが新スマートフォン「Find X2」を発表、それを一歩リードしました。
高解像度とリフレッシュレートを両立
「Find X2」と「Find X2 Pro」というわずかな違いの2モデルでは、まずFind X2が6.7インチ/3168 x 1440ドット有機ELディスプレイを採用。解像度に関係なく120Hzでの駆動が可能で、この点でSamsungを上回っています。S20では、FHD+解像度でしか120Hzモードが選択できず、高解像度(3200 x 1440ドット)か高リフレッシュレート(120Hz)のどちらかを選ばなければいけないからです。
なお、S20ではフル解像度で120Hzを選択させないことで、バッテリー駆動時間を伸ばしたとSamsungは伝えています。一方でOPPOのスマートフォンにそのような制限はなく、またファーストルックではとくに問題も見受けられませんでした。

フル解像度かつ120Hzに設定したFind X2 Proのディスプレイは本当に美しくシャープ、かつ色は明るく彩度が高いものでした。最大輝度は1200ニットと、こちらも十分。さらに240Hzのタッチレスポンス(これはGalaxy S20も同じ)と組みあわされることで、Find X2の画面は非常になめらかでした。
スペックもGalaxyに引けをとらない
しかしFind X2の目玉機能は画面の美しさだけでなく、Qualcomm(クアルコム)のSnapdragon 865プロセッサ、12GBのRAM、256GBの内蔵ストレージ(Find X2 Proでは512GBも存在)、ディスプレイ指紋認証、5G通信対応などの、ハイスペックっぷりです。
端末の背面には4800万画素メイン+1200万画素超広角+1300万画素望遠カメラを搭載。望遠カメラのペリスコープレンズでは、10倍ハイブリッドズーム(最大60倍のデジタルズームにも対応)が可能です。この点はGalaxy S20 Ultraの100倍「Space Zoom」には及びませんが、そこまで大きな違いではありません。

充電機能では、Find X2ではOPPOの65Wの超高速充電機能「Super VOOC」に対応。しかし本音を言うと、これについてはすこしがっかり。放電した後に充電テストをしてみると、5%から67%までは15分、そして82%までは追加で5分かかりました。通常の使い方だと20分で満充電ができることになりますが、Find X2はワイヤレス充電に対応していないため、このような機能が必要なのでしょう。
セラミックとレザーで選べるデザイン
Find X2のデザインに目を向けてみましょう。カーブした側面と洗練されたメタルフレームは、Galaxy S10+によく似ています。また重要なのは、背面パネルに基本モデルのブラックセラミックだけでなく、ビーガンレザー仕様のオレンジが用意されていることです。
レザーは落下時の耐久性に優れているように見えるだけでなく、レザーと銅/ローズゴールドメタルのサイドフレームとの組み合わせも素晴らしい。これは、ケースに入れずに見せびらかしたいですね。

ただしGalaxy S20やS20 Ultraとおなじく、Find X2も高価です。標準モデルのFind X2は1000ユーロ(約11万円)で、Find X2 Proは1200ユーロ(約14万円)。Galaxy S20 Ultraの1400ドル(約14万円)と張り合う、超ハイエンドモデルです。その真価については、正式リリースの際に深堀りしてお届けしましょう。
訂正 [2020/03/10] : 初出時、ユーロの表記に誤りがあったため修正いたしました。