自動車用アクセサリーとしてありそうですが、3D印刷するのがミソです。
高級スポーツカーの老舗Porsche(ポルシェ)が、バケットシートに使うクッションに3D印刷で作るメッシュを使うことを発表しました。これは「3Dプリンテッド・ボディーフォーム・フルバケット・シート」と命名され、購入者は3段階の硬さのクッションを選択できるようになります。
The seat's central section in #Porsche's concept study ‘3D-printed bodyform full-bucket seat’ is partly produced by a 3D-printer. The details: https://t.co/MNwILQ6fkBpic.twitter.com/sVdvxbpTWl
— Porsche Newsroom (@PorscheNewsroom) 17. März 2020
ボンネットに指紋を印刷するなど、オーナーの好みにカスタマイズして、より個性的な自動車作りをするようになったポルシェならではの試みかなと思います。
的確なハンドリングには身体に合ったシートが必要
ポルシェのnewsroomいわく、シートというものは乗り手と乗り物に間にあるインターフェイスであるため、正確かつスポーティーな運転にとって重要な要素と捉えているとのこと。なのでレースでは、選手の体型や好みに応じた特注品が使われてきたわけです。
メッシュ素材の利点
ポリウレタンベースの素材で印刷する、メッシュ素材のメリットはいくつもあります。まずシートおよび車体の軽量化にわずかでも貢献できます。そして通気性も高まります。硬さもハード、ミディアム、ソフトから選べることで、座り心地が快適になります。またメッシュ素材の前後にくるクッション材も穿孔パターンで穴が空いているので、総合的にムレないバケットシートができあがることになります。

メッシュは色も選べ、5月から911と718シリーズのバケットシートに採用されるそうです。どんな座り心地か、一度座って運転してみたいものですね。
個性化に注力しだしたポルシェ
ポルシェはほかにも、立体面に印刷できる特殊で斬新な印刷方法を発表したばかり。少し前には、ボンネットにオーナーの指紋の一部をドデカく印刷するお高い有料サービスを発表し、愛車のパーソナライズ化ができると喧伝していました。そしてお次はこの3D印刷。これら2種類の印刷技術があれば、今後ポルシェが作るスポーツカーが超進化しそうです。それとも、ポルシェデザインなどもユニークな商品開発に乗り出したりして? 楽しみですね。
Source: Twitter via newsroom via 3D Printing Media Network