この地図が有意義なのはわかるけど、個人情報が使われてると思うと複雑な気分

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  • author Shoshana Wodinsky - Gizmodo US
  • [原文]
  • そうこ
この地図が有意義なのはわかるけど、個人情報が使われてると思うと複雑な気分
Image: Gizmodo US

個人データを引き換えにする価値はあるか?

新型コロナウイルスによる世界的パンデミックによる個人情報の扱いで、賛否両論が起こっています。コロナ陽性が明らかになった場合、その人がどのような経路で感染したかを明らかにすることは、感染の疑いがある人を割り出し、注意を促すなど、感染拡大を防ぐため必要なこと。そのために、スマートフォンの位置情報を提供させるとか、自宅待機要請の人の見張りアプリを作るとかいろいろなアイディアが挙がり、それにプライバシー侵害だと反対する声もあれば、そんなこと言ってる場合じゃねぇと言う人もいます。そんな中、スマートヘルス端末を扱うKinsaが、ある地図を公開しました。

公開されたのは、発熱を伴う病気を可視化したアメリカの地図。地図には、Kinsaのスマート体温計とその連携アプリからのデータが使われています。この地図は2つの表示モードがあり、1つは、この時期(インフルシーズン)の平均的な病気発生率(Atypical Illness表示)。そしてもう1つは、今現在の米国各地の病気発生状況(Observed Illness表示)。2つのマップの差を考えれば、米国内でどれほど新型コロナウイルスが猛威をふるっているのかをたやすく想像することができます。

「スマート体温計からめちゃくちゃデータリークしてると見るか、スマート系端末が役立つ実例だと見るべきか…」

スマート体温計、スマート血圧計、スマート歯ブラシなど、つながるスマートヘルス端末の開発は加速傾向にあります。AppleやGoogleなど超大手企業も、この分野を攻めており、これから数年でさらに激化していくのは間違いなし。業界景気はよしとして、それに比例しないのがユーザーからの信頼度。アメリカ人の半分以上がスマートヘルス端末を不安視しており、安全性に疑問を感じているという調査もあります。

さて、地図を公開したKinsaいわく、パンデミック追跡のためにデータが活用できるだけでなく、これらの端末が公共衛生上役立つことが証明されれば、より病状の深刻なエリアにマーケティングを集中させる手伝いにもなると。つまり、例えば今回の新型コロナでいえば、このデータを提供することで、除菌・漂白剤メーカーのCloroxは特定地域へより多く供給するようシフトさせられ、消費者も企業も助かるねということ。なるほど。

Kinsaのようなプロダクトに問うべきは、私たちのプライバシーを脅かすのではないかではありません。そんなものすでに脅かされており、これからもそれは変わらないでしょう。真に問うべきは、その代償として十分な見返りはあるのかどうか、ですよ。

Source: Kinsa

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