空港パニック! コロナ国家非常事態宣言と欧州入国制限を盛大に言い間違えるトランプ

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空港パニック! コロナ国家非常事態宣言と欧州入国制限を盛大に言い間違えるトランプ

13日の金曜日、片道200万円オーバーの搭乗券が空を舞った…

WHOのパンデミック宣言を受けて入国制限、国家非常事態宣言と大忙しのトランプ。生中継で欧州入国30日間禁止措置のテロップを読み間違えたり、非常事態宣言でウソをついて誤魔化したり、そちらも大忙しです。

側近の訂正が追いつかないペースで事態が急展開中ですので、少し中締めを…。

言い間違いその1「欧州からの入国は全面禁止」

国民に向けた会見後、欧州旅行中のアメリカ人に大混乱をもたらしたのがこちらの発言です。

「金曜深夜より、欧州からの入国を30日間すべて禁じる」

ケン・クチネリ国土安全保障省副長官代行がすぐ「米国籍者、永住権者と家族は禁止対象外」とツイートで訂正し、長官代行も公式サイトで訂正しましたが、もう、あとの祭りでした。

欧州全土の空港と航空会社のサイトには「13日の金曜日の前に帰らないと1か月帰れなくなる!」とアメリカ人が殺到。「帰国便の搭乗券を1枚2万ドル(約215万円)で買い求める人までいた」と、シャルル・ド・ゴール空港で修羅場に居合わせたNew York Times記者が書いています

「夜中の2:15am。アメリカの親せきに叩き起こされてTVをつけて知った。帰国は土曜。金曜に間に合わない。ネットで日付を変えようにも…できない。デルタ航空に電話したら4時間待ち。あきらめて新規購入に。どんどん値がつり上がって、目の前で消えていく。えいっと購入。住宅ローン1か月分以上が消えた。

…と思ったら、TVで先ほどのはトランプの言い間違いで、アメリカ人は禁止対象「外」と訂正している。大慌てでキャンセル…だめだ、できない。デルタに電話。今度は6時間待ち。Amexの窓口は2時間音楽が流れて切れた。

ド・ゴール空港。せめて土曜の便のお金を返金してもらいたい。でもデルタのカウンターには100人も並んでる。もういいやと思って搭乗していま機内。ゲッソリしたアメリカ人に囲まれてピーチベリーニ飲んでるとこ」

Mike McIntire記者の連続ツイートより

アメリカに入国禁止になったのはシェンゲン協定加盟26か国です。当初「英国は除外」とされましたが、「鉄道や飛行機でロンドンに行って乗り換えればOK?」、「英国(感染1395件、死亡35人、3月16日時点 ジョン・ホプキンス大学調べ)が除外って、トランプ大統領が経営難のリゾートを3つ抱えているから?」(Politico)などの批判が高まり、その後英国も禁止対象になりました。

もちろんEUはカンカン。「世界の危機なのに、一方的に何の相談もなく禁ずるなんて」と、ウルズラ欧州委員会委員長とミシェル欧州理事会議長が共同で抗議中

言い間違いその2「貿易と輸入も禁止」

「入国禁止は大量の貿易・物資輸入のみならず、今後承認するさまざまな品目にも適用される」

これも演説後、大統領自身がツイートで「モノは禁止対象に含まれない。人だけだ」と訂正しましたが、経済界は大混乱でした。おそらくテロップの「will not apply」を「will notonly apply」と間違え、正反対の意味になったものと思われます。

言い間違いその3「治療費も免除する」

医療保険業界の社長たちと今週話し合って、コロナウイルスの治療費は患者負担分まで全額免除することで了承を得た。もうサプライズの請求もない。

一瞬ぬか喜びしたのですが、米医療保険最大の業界団体「米国医療保険プラン(AHIP)」に直接メールで確認したら、免除になるのは検査代だけで、治療代ではないとのこと。

まだ同意していない保険会社もあるので、大統領の言葉を真に受けて、事前の見積りをとらずに検査を受けるとえらいことに…。

言い間違いその4「検査は絶賛急増中」

「COVID-19の検査の規模は日々拡大中。急ピッチで進めている」

かけ声ばかりで検査不足は続いています。3900万人近くが住むカリフォルニア州でも、「感染者と接触がある人は数千人いるのにまだ1138人しか検査していない」(3月12日付、Los Angeles Times紙より)のが現状。

検査キットは増えたんですが、検査に必要なRNA抽出キットの製造が追いつかなくて、国の対応もありえない遅さです。試薬メーカー最大手のQiagenは「パンデミックの影響で製造キャパが落ちているが、社員を増やし、土日を返上して1日3シフトで回し、ドイツ、スペイン、米国で増産化を図る」のだそうで、おつかれさまです…

国家非常事態宣言では「Googleが全米規模のCOVID-19検査専用サイト制作中」と発表しましたが、あれも「Alphabet傘下のVerilyがサンフランシスコ・ベイエリア限定で医療関係者向けに制作中のドライブスルー検査所紹介サイトを一般公開する」というだけで、詳細は一切不明です。

言い間違いその5「パンデミック対策本部を解散したのは自分ではない」

「ホワイトハウスのパンデミック担当部局をなぜ解散したのですか?」と記者に突っ込んだ質問をされると、トランプ大統領は「愚問。自分は預かり知らない」と答えて、記者のマイクを切ってしまいました。

これについてはSherrod Brown上院議員が「事実ではない」とツイート。「ホワイトハウスのパンデミック対策チームのスタッフを全員クビにしたとき、抗議の質問状をあなた宛てに送ったはずだ」と質問状の画像を公開しました。


「パンデミックの段階で渡航制限しても意味ない」(アンソニー・ファウチ博士)という声もある中、今さらの渡航制限にどれほどの意味があるか…?

アメリカも3400人以上に広まって、死者も60人を突破(3月16日時点)、最終的には「米国民の40~70%が感染するかも」という推定も。NY Timesが入手したCDC部内の最悪のシナリオでは、「1.6億~2.14億人が感染し、240万~2100万人が入院、全米の病床92万5000台ではとても間に合わず、20万~170万人が死亡する」んだそうな。

ティム・アップルと言い間違えるくらいならまだしも、国家非常事態にこんなポロポロ間違えるんじゃ…不安です。わたしも飛行機が飛んでるうちに日本帰ろうかな…。

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