ガセネタ、偽画像、フェイクニュース。
噂に流言飛語とSNSも動画配信も雑多を極めている昨今。正しい情報の収集は欠かせません。そんな情報迷子のわたしたちにYouTubeが正しい情報をお届けしてくれるようです。
新型コロナウイルスもパンデミックを迎えたことにより、 YouTubeは3月18日にホームページでニュース特集に信頼できるCOVID-19関係のニュースをまとめてきました。正しい最新ニュースをここで見ることができます。
「この苦難の時に、あらゆる人に信頼に値するコンテンツにアクセスしてもらいたい」とYouTubeはツイートしています。このニュース特集ハブは16カ国で展開され、将来的にはさらに多くの国にもローンチする予定。アメリカのユーザーたちは疾病管理予防センターが先週投稿したCOVID-19についての情報と安全に関する動画を見ることができます。
誤情報の拡散を防ごうとするプラットフォーム

各種SNSは、ここのところコロナウイルスについての危険すらはらむ誤情報がSNSに氾濫するのを防ぐために、ありとあらゆる手を尽くしています。先月、Facebook は COVID-19の感染予防になる、あるいは治療効果があると主張する製品を宣伝する誤解を招くような内容の広告を全面的に取り締まっています。Twitter(ツイッター)やReddit(レディット)などでも、トップページや、コロナウイルスに関係する検索結果のトップには信頼できる情報源へのリンクを張る努力をしています。
今週、YouTubeも、Facebook、Google、LinkedIn、Twitter、Reddit、Microsoftなどの大手テック企業とならんで、信頼できるコンテンツとその更新を進め、すでにロックダウンについての誤報が連発されたときのように危険なデマが出てくるのを抑制するための共同のコミットメントを発表しました。この新しいウィジェットがこの取り組みの一環であるかどうかは不明です。
これまで、YouTubeのビデオ推薦アルゴリズムは、怪しげな陰謀論を推進するための「デジタルメガホン」になっているなどと形容されているくらい質が悪く、はちゃめちゃな内容のコンテンツを視聴者に送り届けることによって過激化を進めているとまで批判されてきました。「新型コロナウイルスは中国がもたらした秘密の生物兵器だ」とか「5Gの放射線がウイルスの拡散につながった」などの情報が拡散されている状態だったのです。
デマとのボーダーラインにあるコンテンツは最近取り締まりを強化してきたかいあり、YouTubeのフェイクコンテンツは少なくなったものの、コロナウイルス関連のコンテンツにはどんなものを載せたらよいのか、その選択には、まだまだ苦労を強いられています。
YouTubeは新型コロナのアウトブレイク関連の動画はすべて無料にするという、方針を打ち出した後、信頼に値すると認められた一部の報道コンテンツについては、有償に戻すことも考慮しているようです。