ノイキャンが劣化したと騒がれたBose QC35 IIのファームウェア、ダウングレード可能に

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ノイキャンが劣化したと騒がれたBose QC35 IIのファームウェア、ダウングレード可能に
Photo: Adam Clark Estes (Gizmodo)

関係はないそうですが、どうしても気になる人は。

昨年、Bose(ボーズ)がQC35 IIヘッドホンのファームウェアアップデートをリリースした後、同社のフォーラムにはアクティブノイズキャンセリング機能が劣化したとの報告が相次ぎました。現在その報告はフォーラムのスレッド200ページ以上に及んでいますが、同社はファームウェアが原因ではないとの主張を崩していません。しかし、どうしても気になる人のために、ヘッドホンのファームウェアのダウングレードが可能になったようなのです。

最初に問題が報告され始めたのは去年の夏で、Boseはファームウェアバージョン4.5.2をQC35とQC35 IIヘッドホン用にリリースしました。問題が発生、または変化に気付いたのはファームウェアをインストールした全ての人ではありませんが、気付いた人はBoseのANC機能が大幅に劣化したと報告しています。中には、「ANCのハイ設定がローと同じだ。設定を切り替えても違いが全くわからない。どちらにしても同じだけのノイズが入ってくる」という人まで出てきました

ユーザー宅に音響エンジニアを送って調査

先週Boseは、問題に関しての調査方法やその結果などの詳細をブログに投稿しました。同社によれば、「厳正な調査の結果、ファームウェア4.5.2はANC機能に影響していないと判断」したそうなのです。

Boseは、複数のヘッドホンに異なるファームウェアをインストールしてテストし、同社に返却されたヘッドホンを調査し、それだけでなく苦情を入れたユーザー5件の自宅に音響エンジニアを送ってまで調べました。結果、Boseが調査したヘッドホン10個のうち8個はちゃんと機能していたと発表。残りに関しては、サードパーティのイヤーカップが使われていたり、イヤーカップがちゃんと接続されていなかったことでANCの効きが弱く感じたと報告しました。

調査したQC35 IIでANC機能がハイとローで変わらなかったのは一つだけで、エンジニアによると原因は機械的な故障でした。持ち主は「毎日のヘッドホン持ち運びの際にケースを使用していなかった」そうなので、いわゆる時間と共に起こる劣化だと結論づけました。

Boseは「ANC機能の低下をQC35 4.5.2ファームウェアと関連づけることはできなかった」としていますが、調査の過程で学んだこともあり、いくつかの問題に関して解決策を発表しました。

まず、QC35のユーザーに適切な使い方とメンテナンスを学んでもらうため、Boseはチュートリアル映像とドキュメントを作成しました。次に、アップデートに関わる注意を更新し、ファームウェアのアップデートと音声ガイドのアップデートの違いをより明確に説明するようにしました。

最後に、 BoseはQC35とQC35 IIのファームウェアを、BoseのBTUサイトを通じてダウングレードできるようにしました。これは以前はできなかったことです。

結局のところ原因はファームウェアではなかったようですが、一年近い調査のおかげで多少なりともプラスなことにも繋がったようで、良かったですね。

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