「エヴァンゲリオン」本家も公認。「特務機関NERV」が目指す防災のあり方

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  • author 渡邊徹則
「エヴァンゲリオン」本家も公認。「特務機関NERV」が目指す防災のあり方
Image: Mugendai(無限大)

逃げちゃダメ!なこともあれば、逃げなくちゃダメ!なこともある。

SNSなどの発展により情報の広がり方は様変わりしましたが、災害など有事の際は、まだまだ課題が山積しています。

IBMが運営するWebメディアMugendai(無限大)にて、あの人気アニメのリアル版ともいうべきプロジェクトが紹介されていました。本家からも公認された、その活動内容とは。

Twitterとアプリで防災情報を配信。プロも愛用するその中身

インタビューに登場していたのは、「特務機関NERV」というTwitterアカウントを運用しているゲヒルン株式会社代表取締役の石森大貴さん。同アカウントは、ファンの方にはおなじみあのエヴァンゲリオンから名付けられています。

気象庁が発する地震、津波、噴火、台風、土砂災害や、河川情報センターからのダム放流通知などさまざまな防災情報を即座に配信している特務機関NERV。フォロワーはすでに90万人(2020年4月時点)を超えており、同社が開発するスマートフォンアプリは、プロである気象庁の職員の方にも愛用者が多いそうですよ。

「エヴァンゲリオン」本家も公認。「特務機関NERV」が目指す防災のあり方
Image: Mugendai(無限大)

そんな石森さんたちがインタビュー中で語っていたのが、日本の防災情報発信の現状について。

課題はとにかく一次情報が遅いことだそうで、例えば国が管理するダムの放流情報は、河川事務所が国土交通省にファックスし、担当者がデータにするといった方法がいまだに取られており、情報が手元にくるのは「放流から1時間後」といった事態もあるのだとか。さすがに、それは残念すぎます…。

「どうにかしなければ」と奮い立った石森さんたちは、都内の自治体と協定を結び、情報を直接アプリに流してもらう実証実験に取り組まれているそうです。まさに本物のNERVも顔負けの活躍ぶりですよね。

今後の課題について、「便利になりすぎてもいけない」という石森さん。具体的には以下のように語っています。

これからは、より一人一人の状況に合った情報を配信していきたいとも思っています。ただ、ユーザー側がそれに慣れてしまうと、与えられる情報だけに依存してしまう可能性を懸念しています。避難勧告が来るまでは避難しなくていいだろう、というのではなく、あくまでも自分の命は自分で守るという気持ちでいてほしい。なので、ユーザーのリテラシーを高めるような情報配信の在り方というのを考えていきたいですね。

確固とした技術力と、人気アニメを用いたマーケティングで目覚ましい活躍を見せる石森さんたち。これからの発展に期待しつつ、自分たちでできることを考えたいですよね。

他にも、3・11の際に行われたという「ヤシマ作戦」の詳細など、エヴァ好きもそうでない人も読み応えのあるインタビューの続きは、Mugendai(無限大)からお楽しみください。

Source: Mugendai(無限大)

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