3Dルーム解析、なんだかすごそうだ…!
iRigやSampleTankなどの音楽制作・周辺機器を手掛けるIK Multimediaが、最新の音場補正システム「ARC System 3」を発表しました。次世代を謳っているのですが、なるほど確かに斬新な仕掛けがございます。
そも、音場補正とは何なのか。例えば部屋でスピーカーから音楽を流すとして、部屋の大きさや家具の配置、壁の材質、壁とスピーカーとの距離など、あらゆる要素によって音は変わってきます。高域が減衰したり、低音がやたら反響してモコっとしたり。カーテンを開けるかどうかでも変わるほどです。
自宅で音楽を制作(DTM)をする際には、こうした部屋の音の特徴を理解した上でスピーカーを配置したりするのですが、最近は自動で音場補正をしてくれるシステムが増えてきました。IK Multimediaのモニタースピーカー「iLoud」や、Boseのスピーカーなどにも備わっていますね。
今回のARC System 3は、IK Multimediaが手掛ける音場補正システムの最新バージョン。これまでのARC Systemと違い専用マイク以外を使えるようになったほか、テレビやスマホなどから聞こえる音を再現する「バーチャルモニタリング」機能が加わりました。音楽制作では、完成した曲を様々なデバイスで再生して、変な聞こえ方になっていないか確認するのですが、それがバーチャルでできてしまう。便利!

解析アルゴリズムも進化し、3つの異なる高さで測定されたデータは、「体積応答モデリング(Volumetric Response Modeling)」テクノロジーに解析され、部屋の3Dスナップショットを作成。補正感を感じさせない自然なサウンドを提供します。もうよくわっかんないけど、とかく正しい音にしてくれるってことね。完全に理解した。
「ARC System 3」のDL価格は、2万3990円。99.99ユーロ以上のIK Multimedia製品の登録ユーザーであれば、1万1990円で購入できます。巣ごもりライフに合わせて、宅録環境もアップデートしてしまうの、わりと賢い判断なのかも。
Source: IK Multimedia