マイクロソフトのオフィスが良くなった...っぽい!

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マイクロソフトのオフィスが良くなった...っぽい!
Gif: Microsoft

Officeがエキサイティングなんて初めて!

Microsoft(マイクロソフト)が先日Office(オフィス)アプリのメジャーアップデートを行いましたが、正直心配です。普通の人にも使いやすくなってそうだから。

銀行のサイトから取引のデータをExcel(エクセル)にコピペして、月の収支を計算しようとしたことありますか? セルに計算式を打ち込むのが面倒だと思ったことあります? あるいは、Word(ワード)がGrammarly(グラマリー)みたいに、Outlook(アウトルック)がもう少しくらいGoogle カレンダーみたいになってくれたらなと思ったことは? みなさん、あるんじゃないでしょうか。

先日Microsoftは、4月21日火曜日から、Office 365 HomeとOffice 365 PersonalのサブスクリプションがそれぞれMicrosoft 354 FamilyMicrosoft 365 Personalに改名されると発表し、同時に料金は据え置き(Personalが月7ドル、Familyが月10ドル)であることも明かしました。

すでに登録している方は、アカウントは自動的に4月21日から移行され、すべての新機能を使えるようになります。また、Word、Excel、PowerPoint(パワーポイント)、Outlookにも、仕事だけでなく家庭でも使いやすくなるかもしれない大きなアップデートが行われます。さらに、FamilySafetyとTeams for Consumersという新たなアプリも二つ追加されます。

Excel

それはともかく、まずはExcelを見てみましょう。というのも、スプレッドシートに興奮することなんて中々ないからです。

一番の注目は「Money」でしょう。これはあらゆる銀行やクレジットカードのアカウントに接続し、取引履歴をダウンロードしてスプレッドシート上で自動的に整理してくれる機能です。現在対応している銀行は1万件にも及ぶとのことで、このデータを元に、あなたの買い物の傾向をまとめた(パイチャートもちゃんと完備)月毎のスナップショットを作ることができます。

Mint(ミント)など、パーソナルファイナンス用のトラッキングサービスは他にもありますが、それがMicrosoftのサブスクリプションでそのまま使えるようなものだと考えてください。現時点ではまだMoneyは利用できませんが、数ヶ月後に米国からスタートして徐々に利用可能になっていきます。できれば、あなたのファイナンスデータすべてをMicrosoftにそっくり渡す訳ではないならいいんですけど。

エクセルをビジネスマン以外にも使いやすくするための新しい試みは他にもあります。例えば、食べ物、映画、場所、化学、さらにはボケモンまで、ありとあらゆるデータタイプが追加されました。つまり、「ピカチュウ」とセルに入力すると、自動的に「特性」や「弱点」などピカチュウのステータスがチャートに入力されるのです。この機能は、Microsoftが「smart template」と呼ぶもので、リアルタイムでインターネットからデータを抽出できるのです。

この2つの機能はOffice Insidersのメンバーは春から利用可能になり、Microsoft 365 PersonalとFamilyのユーザーは、米国なら数ヶ月後から利用できます。

Word

次はWordですが、Microsoftは(やっと)書いている英文にGrammarlyのように様々な修正を加える機能を追加しました。Microsoft Editorと呼ばれるこの機能は、単純なスペリングや文法のミスを直すだけでなく、略語や、文章をより明確に、丁寧に、あるいは包容的に修正することができます。

たとえば、「mailman」と書くと「mail carrier」(manが男性なので、性別を限定しない形)を提案してきます。Microsoftによれば、一行全部の修正案を出すこともできるそうです。意図的に間違えた綴りや独特な構文、スタンダードではない文法には効果がないでしょうが、「very」とか「just」の使いすぎを正してくれるのは間違いありません。

また「similarity checker」というのもあり、引用元と自分の文章が似すぎていると、ちゃんとした引用の仕方を教えてくれます。EditorはOutlookでも利用可能で、Microsoft EdgeやGoogle Chrome用のスタンドアロンなアドオンとしてもダウンロード可能になります。また同社によると、Editorはすでにロールアウトが開始しており、一般が利用可能になるのは4月の終わり頃だそうです。ブラウザのアドオンは手動でインストールが必要ですが。

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Gif: Microsoft

PowerPoint

他にも新機能が多くあり、その一つがPowerPointの「Presenter Coach(プレゼンター コーチ)」です。これは、プレゼン中にあなたの喋るスピードが遅すぎる、速すぎる、抑揚がない、「えーっと」などの無意味なつなぎ言葉を言い過ぎな時などに指摘してくれる機能です。

また、「Design Ideas(デザイン アイデア)」という新たなテンプレートオプションも追加され、これはスライドに入力されたデータを、すでにデザインされたレイアウトに落とし込んでくれる機能です。テンプレートには背景に動画を使ったものもあります。

「Microsoft 365のユーザーは、Gerry Imagesからの8千枚の美しい画像と175種類のビデオループにアクセスでき、300種の新しいフォントと2,800個のアイコンも利用でき、インパクトがあって見た目に美しいドキュメントを作ることができます。しかも、これら新コンテンツはWordやExcelでも利用できます」と、Microsoftは新機能を発表したブログに綴っています。

Outlook

Outlookに関しては、個人のカレンダーと仕事用のカレンダーをリンクさせる新機能が追加されました。Googleでは以前から可能でしたが、Googleでは個人のカレンダーを他人に見せる時は、いちいち手動で許可しなければいけませんでしたし、許可したらすべての情報を見せねばなりませんでした。

新しいOutlookの機能は、「仕事面で本当に空いている時間を伝えながら、個人のアポイントメントやビジネスミーティングなどの詳細のプライバシーを確保できる」のだそうです。

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Gif: Microsoft

EdgeブラウザーもCollectionsVertical TabsSmart Copyなど新機能が追加されています。

新アプリ

Family SafetyやTeams for Consumersなどの新アプリがリリースされるのは今年のもっと後ですが、これらは子供がスクリーンを見る時間を管理したり、家族と旅行やその他のアクティビティを共有するためのものです。

Family Safetyは、多分あなたのご両親が、あなたが高校生の時にあったらと願うようなアプリです。これは子供が使っているデバイス(パソコン、Xbox、スマホなど)の使用時間を管理したり、家族が特定の場所に到着、あるいは現在地を離れた時に通知したり、平均運転速度や運転中に携帯を開いた回数を記録したり、特定のアプリやゲームなどのダウンロードに年齢制限を設けることができます。ちなみに、運転時のデータは車の保険会社には通知されないそうなので一安心。

プライバシーの侵害のように感じるかもしれませんが、Microsoftによれば、自分のステータスを確認し、親と特定のデータを共有するかどうか選べるとのこと。勿論、親の許可があれば、ですが。iOSとAndroid用の限定的なプレビュー版が数ヶ月以内にリリースされるそうです。

最後に、グループビデオチャットの波に乗るため、Microsoftは一般消費者向けのTeamsアプリ、Teams for Consumersをリリースします。TeamsはMicrosoftがSlackに対抗するために作ったアプリで、一般向けも同じようにグループチャットやビデオチャット、ファイルを共有したり...タスクを割り当てたりできます。これ、家族用でしょうか?あるいは、皿洗いをちゃんとやらないルームメイトとか?誰のためのものかはともかく、Microsoft Teamsのモバイルアプリの一機能として、Teams for Consumersが数ヶ月以内に利用可能になります。

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